明るく楽しく元気よく！！なマフィアですが、一寸キレるそうです 第二弾 (文豪ストレイドッグス)

ドライブより新幹線が良いなぁ ページ4

凄い時間かかるんだけど。

飽きた。 そして、変な夢見た。

『ヤな夢見ちゃったなぁ』

両親が殺された時の夢。 悪夢だなぁ。


復讐、したい。 二人を殺した奴を・・・。

「おい、A。 凄え顔してるぞ」

『酷いなぁ、中也。 一寸昔の夢を見ただけだよ』

　〜 ねえ、何で二人とも寝てるの？

　 台所で寝たら風邪引いちゃうよ？

　 ねえ、起きてよ

　 どこに逃げるっていうの？ 後ろの男の人たちは誰？

　 死なないでよ。 置いてかないでよ。 ねえ！ 〜

　忌々しい。 私が生涯忘れることのできない記憶。

「そうか。 もう少し寝とけ、最近仕事多かったしな」

『ありがと、中也』

　 でも

『寝れないな〜。

　 朱莉さんは寝てるけど・・・』

　 私の隣で寝息を立てている朱莉さん。 可愛い！

「嗚呼、クラスの大半は寝てるな。 ・・・こっち来い、鈴木たち起こさないようにな」

『ん、何で？』

「いいから」

　 中也に言われた通り、朱莉さんを起こさないようにして中也の隣へ行く。

「A〜、かわいいね・・・心中、し・・・て」

『吃驚した！ 脅かすなよ治。 そして心中なんてしないからね』

「寝言に反応するな」

　 冷静に突っ込む中也に、何となく悔しくなるものの、皆を起こさないように我慢する。

『新幹線乗りたかったなぁ』

「そーかよ。 ほら」

　 額に当てられた少し冷たい中也の掌を、目を閉じて受け入れる。

『ん、気持ちい・・・』

「厭な夢は全部忘れろ。 未だ手前は子供なんだから」

　 いつもなら子供扱いされて怒るけれど、今日は何だか素直に中也の言葉が心に入ってきた。 短い言葉だけど、口下手で不器用な中也が精一杯伝えてくれたことは、きちんと私にも伝わった。

『ありがと、中也』

「やけに素直じゃねえか」

『うっさい』

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