第85話 縁 ページ38
pe「まぁ、此処で立って話すのも何だし。応接室の方行きましょっか!」
tn「お願いします」
私達はその場を後にし、応接室へ通される。
着席を促され対面に座らせて頂くと、簡単に自己紹介をするという事で、私達は起立して形式を済ませた。
そして、向こうの紹介の番になる。
pe「N国の王様やってます、ぺいんとです!種族は天使なんで、ト」
tn「ッウチの国では尊敬の意を込めて、よくぺいんとの兄貴って呼ばせてもらっとるんやっ!Aさんもニグ君も覚えとくんやぞ!!」
トントンさんが声を張り上げでそう伝えてきたので、彼の言葉の後半が上手く聞き取れなかった。
流石に、一国の主の発言を遮るのは失礼に当たるのではと思ったのだが、ぺいんとさんは鼻の下を擦りながら「へへっ...」と嬉しそうにしている。
あ、大丈夫なんだ。
si「幹部のしにがみです。種族は神族で、まんま死神です!ぃ夜露死苦ゥ!!」
pe「...はい、ということでね。しにがみさんのいつもの計算通りのね?」
sn「止めろ計算いじりすんの!マジで!」
「じゃ、何の計算今の?」と、しにがみさんはツッコミを入れる。W国と同じで、トップと幹部の間はそんなに差が無いように見えた。
最後の
kr「幹部のクロノアです。種族は獣人の猫で、コッチは家族のノアになります。後...君」
ng「えっ...えっと、俺?ですか?」
ニグが自分を指差すと、クロノアさんは頷いた。
kr「君、勇者だよね?俺もなんだ。よろしくね」
ng「あ、はいっ!...えっ!?」
si「え、クロノアさん以外の勇者!?」
tn「クロノアさん勇者やったんですか!?」
握手を求めるクロノアさんに、ニグは嬉しいのと驚きが混ざった複雑な表情をしながら、握手に応じる。
私はそんな彼の背中を取り敢えず摩った。
『不思議な縁ですね...』
tn「ホンマやな...」
pe「いや〜、流石確率のN国」
si「新しい言葉作んないで下さいよ」
二人を見守っていると、ニグは握手を終えると私の元へ戻ってくる。ぺいんとさんは咳払いをした。
pe「さて、紹介はこのくらいで...仕事の話。しましょうか」
『っ!』
空気が変わる。
驚く間もなく、全員の背筋が伸び、沈黙する。
tn「ありがとうございます。じゃあ...」
トントンさんが今回の件の資料をぺいんとさんに渡す。
彼はそれ等に目を通した後、長く伸びた方の前髪をくしゃりと握った。
pe「...【透徹】!」
辺りが淡く輝き、風が吹く。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです!アレ…魂の…ランタン…?まさかダンジョn(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです!…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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