第71話 その理由 ページ24
side tonton
Aさんの言葉に、俺は思わずショックを受けたが、それと同時に思い出す。
...あ、そういや婚姻関係は周囲には隠すっていう話やったな。
やっべ、俺が決めてたんに忘れてたわ。重ね重ねゴメン、Aさん...!
心の中で猛烈に反省しているが、ほんのちょっと傷付いたので、頷き方がぎこちなくなったのは許して欲しい。
しかし、俺と彼女がそういう関係でないと知ったぼんさんは、目に見えて嬉しそうにしている。これはもう、狙っているとしか思えない。
...ぼんさんには暴露した方がええんちゃうか?Aさんの気持ちが傾いてしまう前に...。
そんな事を深々と考えている内に、天使は目を覚ましたのだった。
sn「意識もまだぽやぽやだけど、大丈夫そうだね」
hu「えっと、すみません。助けて頂き、有難う御座いました...」
or「無事でよかったです!あ、お礼はトントンさんとゾムさんと〜...一応、ぼんさんにお願いします」
bn「いや一応って何よ」
おらふくんが俺とぼんさんの方に手を向けたので、天使...ふうはや君は小さく会釈をする。
ニグ君がコップに注いで来た水を渡し、彼はそれを飲んで一息つき始めた。
ng「でも、ファントムはどうして結界を回避できたんですか?確か、クリーパーは大丈夫でしたよね?」
tn「あぁ、それな。W国の結界は、確かにエンドラ位じゃないと破壊は出来ん。けど、例外として純粋に助けを求める者は通れる様になっとる。その隙間を、あの小ささに利用されたんやな」
『心境まで反映を?』
tn「お手製結界ですから」
そう言いながら、俺の頭にはウチの外交官が「私が作りました」と微笑んでいる。
妖怪さとりの作った結界の、良き点であり恐ろしい点だ。
...アイツ、マジで敵じゃなくて良かったンゴ...。
『それで、君は何でアレに追いかけられて?』
hu「何で...っ!そうだ、休んでる場合じゃ!りも!っぐ...」
sn「ちょ、急に動いたらアカンよ!」
意識がハッキリしてきたのか、彼は勢い良くベッドから出ようとし、苦痛に顔を歪ませる。
支えたペ神の袖を強く掴み、震えながら口を開いた。
hu「っりもこんを!りもを助けて下さい!攫われたんです!同じ天使の幼馴染がっ!だからっ」
tn「っ!」
or「深呼吸しましょ。ゆっくりで良いですから」
“最近、天使系統の種族が前触れなく姿を消しています”
おらふくんがふうはや君の背を撫でる。
落ち着いてきた彼を見ながら、俺はおんりー君の言葉を思い出していた。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです!アレ…魂の…ランタン…?まさかダンジョn(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです!…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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