【wrwrd】徹夜召喚II-2【tn】

第70話　君の名前は ページ23

　
　
sn「...ん、よしっ。後は起きるの待ちかな」

その後、天使を保護した私達は医務室までやってきた。
ボロボロのローブは入院着に変わり、今まで見えなかった顔が顕になる。

『美形ですね...』
or「美少...年？女？」
sn「男の子だよ〜」

目に映るのは、晴れの日の草原の様な黄緑色のショートヘアーだった。目を開けていないが、寝顔だけでも顔が整っている事が分かる。
治療を終えたペ神さんは、おらふくんの疑問に答えながら近くに腰を下ろした。

ci「有難う御座います、しんぺいさん。身体以外やったらお礼しますよ、身体以外でなら」
sn「ちぇー、二回も言わんでよ...まぁ、色んなタイプの男連れて来てくれたからそれで良しとす」
tn「良しとスナァッ！！」
sn「冗談やって、俺はロボロ一筋だからね♡」

トントンさんの強めのツッコミに、彼は笑みを浮かべ、多分ウィンクをした。布が揺れただけなので断定は出来ない。

...出会った当初から思ってたけど、ペ神さんって同性愛者なんだなぁ。
あ、でもゼウスも美少年好きだったし、神的にはallOKなのか。納得。

　

その後、チーノさんとゾムさんは総統閣下へ報告に行き、部屋は少し静かになる。
ふと、私は気になる事を思い出し口を開く。

『あ、そう言えば。ぼんさん、さっきのは一体......ぼんさん？』
bn「うっ...うぅ...」
or「あー、まだ傷心中っすねぇ」

ぼんさんの方へ視線を向けると、彼は医務室の隅で体育座りをし、すすり泣いていた。
その周辺だけ、少しマイナスなオーラが出ている。

bn「だぁってさぁ...俺、あんな一生懸命アピったのに...お相手がいるとかさぁ...熱い抱擁してたしさぁ...」
『お、お相手？いえ、私とトントンさんはそういう関係ではありませんよ』
or「えっ」
『えっ。そう、ですよね？』
tn「へっ？...あ、あぁ。そうですねぇ」

私はトントンさんの方を向く、すると彼は一瞬肩を震わせたが、ぎごちなく頷いていた。
ぼんさんはそれを見て少し目を輝かせる。

bn「じ、じゃあ！俺にもまだチャンスある！？」
or「ぼんさん、そんな事したら馬...ゾンビホースに蹴られますよ？」
bn「何で今態々腐らしたの？？」
　


？「うっ...ん...？此処、は...」
全『...！』

ベッドの上に寝ていた天使君が、目を覚ました。
少し開かれた瞳は、少し緑に近い碧眼をしている。

sn「おはよう。気分はどう？自分の名前は言える？」
？「な、まえ...俺、は...」

　

　

　

　
hu「ふう、はや...です」
　
　

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