第69話 進展 ページ22
気が抜け、私はゆっくりと腰を落とす。
受け止めた天使は、未だ傷だらけだが、心音と呼吸が聞こえてくる。
...良かった、生きてる。
大きく息を吐き、ニグに回復魔法をかけてもらえる様頼もうとした時、ふと視界に影が降りた。
tn「...」
「あ...」
その正体はトントンさんで、ただじっと此方を見てきている。
天使をニグに任せると、私は全身の穴という穴から汗が出るような感覚に陥った。
.........やっば。
『(思えば自室に戻れって言われてたのに命令違反じゃん...！え、コレもしかして解雇される？路頭に迷うことになる？？流石に優しいトントンさんでも命令違反するような部下は要らないだろうし！？やばいやばいやばいやばい)』
tn「Aさん」
『はいぃっ！？』
静かに声がかけられる。手が震えて止まらない。
すると、トントンさんは目の前にしゃがみ、そのまま私の頭を胸へと抱き寄せた。
...え。
tn「無事で良かった...ゴメンなぁ。怖かったやんなぁ...」
『と、トントンさん...？あの、私っ』
tn「ええよ、無事ならそれでええ。こんな震えて...ホンマにゴメン...」
彼は私の頭を撫で、優しく声をかけてくれる。
その手は大きくて、とても温かい。
数秒撫でられた後、少し離れて彼の表情を確認する。その表情はとても怒っているとは言えず、ただ、安心させる様な笑みだった。
胸が、キュウと締め付けられる。
『申し訳、ありませんでした...』
tn「だからええて、助けてくれて有難うな。ぼんさん達もニグ君も、有難う御座いました」
トントンさんはぼんさんとおらふくんの方に身体を向け、頭を下げた。すると、ぼんさんは少し挙動不審な動きをし始める。
bn「ふぁっ！？あ、えっと...」
or「こちらこそ〜。いやぁ、ラブラブですねぇお二人ともっ！ねー、チーノさん！」
ci「何や上手くいっとるやん。ねー、おらふさん！」
tn「え？」
おらふくんとチーノさんが此方を見て、口元をニヤけさせた。
トントンさんは少しキョトンとした顔をすると、私の方に視線を向けた後、何かに気が付いたように「ハァッ！！」と声を上げ顔を赤くする。
tn「い、いやコレはちょっ！さ、さっきの戦いで高揚してたっていうかなんて言うかアレでござると言うか」
bn「や、やっぱ二人そういう関係なのぉ！？」
or「ぼんさん、アピール前に振られてましたね！」
zm「遂にトントンも童帝卒業かぁ...」
ワイワイと言い争い始める男性陣を他所に、私は少し熱くなった顔を冷ましていた。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (
レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです！ｱﾚ…魂の…ランタン…？まさかダンジョｎ(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです！…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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