第58話 外の神 ページ11
読み聞かせ会に参加していたメイド達に別れを告げ、私と幹部の皆さんとニグは、教室へと向かう。
その最中、エーミールさんは外の神について少し教えてくれた。
em「外の神...正確に言うと“外なる神”ですが、私もお姿を拝見した事は無いんですよね」
ng「...」
『神と形容されてますが、神族とは違うのですか？』
em「はい」
教室に辿り着き、エーミールさんは教卓に、私やニグは近くの椅子に座る。
彼は黒板の様な物を出現させ、そこに何やら大きな円を二つ並べて描いた。
em「これは簡略図です。左の円が人間界で、右の円が魔界。そして...」
彼は、その二つの円を大きく囲う。
em「我々の存在する世界の
『外、宇宙...』
ng「...観測者、とはどういう事ですか？」
スケールの大きさに少し息を呑むと、近くに座っていたニグがそう質問をした。エーミールさんは言葉を続ける。
em「そのままの意味です。その方はずっと、
ng「らしい？」
ht「そもそも外の神の存在自体、結構眉唾なんだよ。多分だけど、認識的には人間界にとっての
つまり、人間界にとっての神話の神々や架空生物。その存在のあやふやさが、そのまま魔界にとっての外の神の様だ。
...魔界にも、そんな存在が居るんだ。ちょっと親近感湧いたかも。
tn「外の神は唯一、単身で人間界と魔界を制限無く渡ることが出来る。でも、その姿は色々説があって、断定は出来んのよなぁ...」
ng「そうなんですか？」
zm「俺が聞いた事あるんは、人間に近い姿らしいって奴やな」
em「私は海洋生物...タコみたいだと聞いた事あります」
どうやら、様々な種族で語り継がれているらしい。
皆さんが口に出した容姿は、全てが違っていた。
em「魔界では、魔王のみ。外の神に謁見する権利があります。でも内容は機密事項らしく、誰も知りません」
『へぇ...そうなんですね』
ht「一般魔族でも、何かしらで外の神に気に入られると、会話する事が出来るらしいね。ごく少数だと思うけど」
そこまで聞くと、私は少し思案する。
...なんというか、魔王は兎に角権利が多いな。
本当に、どんな魔族なんだろう？
外の神の事よりも、私は其方に意識がいっていた。
...ニグが、険しい表情をしている事に気付かずに。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (
レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです！ｱﾚ…魂の…ランタン…？まさかダンジョｎ(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです！…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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