第32話 赤色主従 ページ33
ng「さっきの仔犬の姿は、魔力消費を最小限にする為になってたんです。でも、ご主人様と会った時はそれでもギリギリで...本当に、運が良かったです」
「ありがとうございます」と述べると、ニグは私に向かって微笑む。
こんな、誰かに八つ当たりをしたっていい状況下に置かれていたのに、それでもニグは他人である私を助けてくれた。
それなのに、この子は私に感謝を伝えるのか。
...あぁ、だから...勇者なのか。
私は、ニグの頭を軽く撫でる。
ng「ご主人様？」
『...こちらこそ、助けてくれて有難う。ニグ』
ng「...っ！はい！これからもお任せ下さいっ！！」
ニグは嬉しそうに、尻尾をぶんぶんと振った。
そんな様子に微笑んでいると、おらふくんとおんりー君がニグにズイッと近付いてくる。
or「僕、勇者初めて見たわぁ！実力も申し分無いっすね！」
ng「ちょっ、近っ」
on「良かったらドズル社に入社しませんか？」
あまり同い年くらいの子に迫られた事が無いのか、ニグは混乱からオドオドとし始める。
二人の方は興奮さめやらぬといった感じで、MENさんに止められるまでニグを褒めたり勧誘したりしていた。
...なんというか、微笑ましいなぁ。
me「コラ、ニグ君困ってるから。そこまでね」
or「えー...まぁ、MENが言うなら」
ng「お誘いは嬉しいです。でも、俺はご主人様の従者なので...」
gr「ククッ、勇者を“魂の従者”にするとは...やはりAは面白いな」
『はは...』
『えっ？』
gr「ん？」
何だか流してしまったが、今、総統閣下は変な事を言わなかった方がだろうか。
.........従者？
『あの...私、契約した覚えありませんが...？』
全-ng「えっ？？」
私は言葉に、周りは固まる。
すると、ニグが「あー...」という声を出しながら目を逸らした。
ng「えっと、ご主人様。普通の契約って魔力提供する誰かを介しますけど...」
『...けど？』
ng「主となる側の血を飲んで、従者が従属を承諾すると魂の契約になって...」
ng「...
『...え』
少し待って欲しい。
それが本当なら、私は自分より歳下であろうこの少年を...切れる事の無い従者にしたということだろうか。
...え、そんなの人間界じゃ出るとこ出る奴では...？
『習って無いよそんなのぉっ！！』
em「わぁ、Aさんが崩れ落ちた...」
tn「おぉ...あんな大声初めて聞いたわ」
私は、その場で恥ずかしい程の慟哭を上げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
