第26話 エンドラ会議 ページ27
side tonton
tn「...そか、Aさんは無事か。了解、すぐ城戻るわ」
念話を切ると、俺は瓦礫に腰かけながらホッと息を吐く。
エンドラの姿が完全に消えた空を見上げながら、また自分の身体に魔術をかけた。
近くに落ちていた鏡の破片で、豚人間になった事を確認する。
...いつかは、元の姿もAさんに見せんといかん...でも。
tn「...怖い、なぁ」
もし、元の姿を見せて、彼女の態度が変わってしまったら。
それか、本当の姿すら見せなかった事に、嘘吐きと言われてしまったら。
...あの人を、手放さんといけんのか？
あんなに良くしてくれる理想の嫁を？
そう思い至った時、まるで物のように彼女を語ってしまう自分に血の気が引いた。思わず首を左右に強く振る。
tn「...今、考えてもしゃあないか。はよ戻らな」
少しだけ、心にしこりを残しながら。俺は、軍帽を深く被り城へと向かった。
_____________
チーノさんに連れられ、城へと戻って来ると、誘導されるままに会議室へと辿り着く。
彼がノックをし、共に部屋へと入れば、そこには既にトントンさんを含めた十数名が居た。
tn「Aさん！無事で良かった...怪我とかは？シロ君も大丈夫？」
『トントンさん、大丈夫ですよ』
私に気が付くと、トントンさんはすぐに駆け寄って私の安否を確認してくる。
そんな優しい彼に温かい気持ちになりながら、自分の状態とニグの報告しようとした...その時。
gr「すまん。感動の再会は、一旦お預けにさせてくれ。チーノとAも揃った所だし、さっきの騒動に関しての会議を始めたい...良いか？」
『あ、はい！お待たせして、申し訳ありません』
tn「グルさん...」
gr「...そんなに睨むな」
総統閣下は呆れた様に息を吐く。
...今、トントンさん睨んでたんだ？
目がつぶらだから、分からなかったな。
それから、よくよく会議室に居るメンバーを確認してみると、幹部の他に城では見た事ない魔族が五名程居る事にも気付く。
金髪に上裸の人やグラサンの人。
背の低い眼鏡の男の子と、白髪の男の子。
そして、トントンさんと同じ豚人間。
白髪の子と目が合うと、微笑んで手を振って来たので、私も軽く振り返しておいた。
暫くして、ロボロさんが何かを唱えると、会議室の円卓の座席数が増える。
...うわ、便利だ。
会社に欲しかったな、こういう機能。
rb「皆様、ご着席下さい。只今より、“エンダードラゴンの大量発生”についての会議を行います」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
