○ ページ32
○ Your side
TR「この腰の位置が違う、それと体の向きも…」
当たり前のように指摘を続ける先生
それでも俺に迫る手は動きを止めない
そしておそらくその動きは周りのヒョンたち、ジョングガには全く見えていないはずだ
つまりこの場に違和感を残すのは
俺の反応次第、ということ
昨日の記憶は蘇り
一気に現実に戻っていく感覚
あの気持ち悪さが喉元までジリジリと登ってくる
それから逃げるように、少しずつ体を捩る
『…っはぁ、…ふ、ぅ…』
息を整える俺の耳元で、先生の息がかかる
誰にも聞こえない声で俺に囁く
TR「逃げるなんて、何の真似だ…？
昨日はさぞかし楽しかったんだろうな、体がそう言ってる」
反論したい、口答えしたいのに
今声を出せば負けの嬌声が練習室に響く
息を呑んで我慢するけれど体の疼きは止まらない
たまらず声が出そうになったとき
ぱっと先生は手を離した
TR「じゃーAの直しも終わったから、次に行こうか
デビューまで時間がないしな、気を引き締めるぞ」
…もとの、先生だった
でも最後にちらっと俺を見たあの目は
湿っぽくて嫌に執着してきて俺の体を縛るような恐怖だった
震える体に力を入れてしっかり立つ
この人を少しでも信じてしまったこと
そもそも昨日あのとき、逃げれなかったこと
さらに言えば先生の呼びかけにのこのこついていったこと
そんなことをした俺が、本当にバカだったのだ
二日目の練習も深夜まで続いた
先生からのセクハラ紛いな接触は度々あった
反抗しようと何回か体を避けたが
その度に誰にも気づかれないように体を引き寄せられる
そしてあの気持ちわるい感覚を、思い出すのだ
先生はニヤニヤしていた
というか、嫌に口角が上がっていた
それは俺の体に触れることよりも
俺が怖がり、反応する姿に喜んでいるようだった
TR「明日はオフだな、明後日の練習に向けてしっかり休め」
「「「「ありがとうございましたー！！！」」」」
威勢のいい返事が響く
退勤を喜ぶみんなはバタバタと帰る準備を始める
俺はというと、できるだけ早くこの部屋を出たくて
誰よりも早く準備して一番に外に出ようとした
ドアに向かって一直線、早歩き
するとそこでドアは開いて、外にいた先生とすれ違う
肩を叩かれる
TR「昨日のことがバレたくなければ残りなさい」
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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね！ (2023年1月29日 21時) (
レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています！カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします！ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん | 作成日時：2023年1月28日 0時
