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○* ページ23

○Your side





暗くなった事務所の廊下を

先生の後について歩く


いつも帰る道とは反対側に行くだけで少し心細くて

もっと廊下が暗く見えた

先生が一言も喋らなかったから俺も何も喋れなかった





いつも使っている練習室のドアを先生が開けて、

俺もそれについて行った




『……先生、どこに修正があるんですか?』




ぱちっと電気がついて、鏡の中に映る俺

その時の不気味さと気味の悪さが、未だに忘れられない



















『……先生?』



鏡には、俺と俺の後ろに立っている先生

でもいつもの先生とは違うと、直接目で見なくても分かる




何か変だ








そう思うよりも先に、先生の手が俺の腰にするりと巻きつく








『……っ…』


TR「いやぁ本当に、お前は偉いよA


毎日深夜遅くまで練習、食事も管理しているんだってな

だからこんなに細いんだろ?ん?」






始めて、恐怖で息が吸えなくなった


何が起きているんだ



先生が何を言っているか、心臓がうるさくて聞こえない







俺の骨盤を撫でるように手を滑らせると、

その手は慣れたように俺の内腿をなぞっていく

先生が話すたびに耳元で吐息が熱くかかる



全身が感じたことのない感覚に敏感に反応して

気持ち悪い気持ちと恐怖と、何かが疼く体の奥




どうしよう、これってかなりまずい状況なんじゃ…




先生、やめてって言おうとしても

恐怖で顔がこわばって言葉がつっかえる

代わりに嫌な吐息ばかりが無意識に出てきてしまう






『……っ、はぁ…、』


TR「こんなに足も細くなって…筋肉が足りないんじゃないか?


しかしまあ、頑張っていて真面目で素直で偉い奴ほど


驚くほどに残酷な思いをする


今だってそうだろ?















 









こうやって、俺に乱されるなんて考えずに

のこのこついてきちゃうんだからね」






今、なんて言った…?







まって、それってつまりさ…





途端に、先生のもう片方の手が俺の胸を弄り

自分でも触れたこともない突起を

ゆっくりと撫でる





『……っだめ!』



びくっと大きく肩が揺れる自分、

そしてそんな自分に驚く




ここでこんな反応したら、絶対に巻き込まれるぞ




先生の手を振り払って

本当にあと数歩で届くドアに向かって走る



あと三歩




あと二歩







あと一歩














なのに、

それなのに伸ばした手はドアノブに届かなくて

気づけば壁に押し付けられてた

○*→←○



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まなさん(プロフ) - 私じゃ絶対に思いつかない発想です…もっとお話が進んでからになりますが、絶対に書かせていただきますね! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん(プロフ) - mockn0369さん» リクエストありがとうございます! (2023年1月29日 21時) (レス) id: 3060404450 (このIDを非表示/違反報告)
mockn0369(プロフ) - はじめまして。楽しく拝読させていただいています!カバーステージのリクエストですが、ユンギのピアノ伴奏付きでのBest of Meのパフォーマンスをお願いします! (2023年1月29日 20時) (レス) id: 6d25d41aea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん | 作成日時:2023年1月28日 0時

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