Fleur simple

Episode31 ページ32

月曜日の朝、

学校に行く準備をしていると、

携帯の通知がなった。



朝から誰だろう？？



携帯を確認すると、

陸から″迎えにきました！″

とメッセージが届いていた。



窓から外を覗くと、

こちらに気づいた陸が笑顔で手を振ってきた。



″今いくね″とだけメッセージを返して、

鞄を持って急いで外に出る。





「おはよう、お待たせ！」


陸「おはよ、Aさん！

急に来てすみません、早く会いたくて、」


「、びっくりしたけど、

迎えに来てくれてありがとう！」





早く会いたい、なんて、

ストレートな陸の言葉に胸がキュッとする。




陸「俺たち、恋人になったんだから、

これからは一緒に行きましょ？」


「こ、恋人って、仮、でしょ？」


陸「あー、ダメですよ？

日頃から恋人らしくしてないと

バレちゃうじゃないですか！」




陸はからかうようにそう言うと、

私の手を握って歩き出した。


この前はあまり考えないで、

こんなことお願いしちゃったけど、

恋人ってみんなに言うだけじゃないんだ…


朝は一緒に登校したり、

こんなふうに手を繋いだり、

あとは？恋人って何するの？


手を繋ぐだけでこんなに緊張するのに、

本当に大丈夫なのかな…

Episode32→←Episode30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す