Episode12 ページ13
掴まれた所の痛みがだんだんと増していく。
″好きな人″そのワードが彼にとって
NGワードだったみたい…
「…っ離して！！」
『あんなヤンキーのどこがいいんだ！？』
竜のことを悪く言う彼への怒りと、
身体の痛みで、状況がよくわからなくなってきた…
必死に彼の腕を振りほどこうたしても、
なかなか振りほどけない…
なんとかして彼から離れなきゃ、
「…ッ痛い！」
痛みに目をギュッと瞑ると、
急に私を掴んでいた腕が離れ痛みがなくなった。
陸「嫌がってるだろう、やめろ」
『なんだよお前！』
私の知ってる陸からは想像もつかないくらい低い声。
私のことを守るように背中に隠してくれている。
陸の背中は大きくて、なんだか安心する…
「……陸？」
陸「…っ大丈夫ですか？」
陸の制服の裾を後ろから掴むと、
振り返って慌てて心配してくれる。
光輝と海司も心配して来てくれた。
光「Aさんを傷つけるやつは許さない！」
海「女の子を傷つけるやつは、
ろくな大人にならないって、ばあちゃんが言ってたぞ！」
『なんだよ！どけよ！
お前らにかんけいないだろ！！』
また、私に掴みかかろうとしてきた所を
陸がかばってくれた。
陸「関係あるよ！
…俺はAさんがす「ここに居たのか！！」
「え、竜？！」
竜「手伝うって言ってたのに全然来ねーから、帰ったのかと思っただろ！」
陸が何かを言おうとした途中で、
屋上の扉が思い切り開き、竜が入ってきた。
竜「兄貴が待ってるから行くぞ！」
「え、でも！？」
竜「自分から言ったことなのに、約束破るのか？」
眉間にシワを寄せながら、
竜はわたしの腕を掴んで歩き出した。
「えっと、ごめん！！！」
状況が把握できていない4人を置いて、
屋上を出てきてしまった…
まぁ、ある意味助かったけど…
・
あの時、陸はなんて言おうとしてたの？
自分でもわかるくらい顔が熱い…
絶対顔赤い…落ち着け、わたし…。
竜「………。」
竜は何も言わずに、
わたしの腕を引いて教室に向かっている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 426人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずき(プロフ) - LDH.Loveさん» ありがとうございます^^ (2019年9月1日 21時) (
レス) id: c8e5159917 (このIDを非表示/違反報告)
LDH.Love(プロフ) - みずきさん» いえいえ!!これからも無理せず頑張ってください^^* (2019年8月31日 0時) (レス) id: 49e6e0d6bd (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - タピオカれおさん» ありがとうございます！少し時間がかかるかもしれませんが、待っててください！！ (2019年8月30日 21時) (レス) id: c8e5159917 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカれお - この小説めっちゃ好きです！ぜひ葵さまの登場させてください！ (2019年8月30日 17時) (レス) id: 912cc8eadf (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - ほんとだ！ありがとうございます！ (2019年8月29日 23時) (レス) id: c8e5159917 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずき | 作成日時：2019年8月29日 13時
