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一虎「どう?カッケェだろ!」
『…ほんとだ、カッコイイ』
一虎はバイクに乗りながら自慢げにそう言う。
雑誌で見るよりもキラキラしている生のバイクに感動した。
一虎「あ、そうだ。せっかくなら俺ん家上がれよ!
菓子出すから」
『っえ、いいの?』
一虎「おう!2階で待ってて!」
〜
一虎「ん、くつろいでいーよ!」
『あ、ありがと……』
なかなか他人の家に上がる、という機会がないので少し緊張する。
一虎「……あんさ、お前には話していいと思って」
『ん、何が?』
突然話し始めた一虎に視線を向けると、少し暗い表情をしていた。
一虎「…俺ん家さぁ…昔、母さんが親父から暴力受けてて」
『……え?』
一虎「……引いた?暴力振るようなやつの息子で。」
悲しそうな笑顔を見せた一虎。
『……ううん、全く。』
一虎「……そか
…でさぁ、昔っから親からの愛情?みたいなの貰ってなくてさ、
それでこんな不良に道外れたっつーか?笑」
ニコッと笑った一虎。
少し、自分と似た境遇だと思った
『……なんか、』
一虎「?」
『オマエって、俺と似てる』
そう笑って返すと、一虎は少し戸惑っていた。
『……オレも、親からの愛情貰ったことない。
全部、兄に持ってかれてる。今も』
一虎に、自分の家族の話をした
両親がすごいこと
兄がクソなこと。
どれだけ頑張っても、褒められたことがないこと
一虎「……新入生代表で、スピーチしてたのに褒めてくんねぇの?」
『…うん。まず俺がスピーチしたことも知らないんじゃないかな。』
一虎「……そっかぁ、
じゃあ、オレらは今まで貰えなかった分、
これからお互いに愛情をあげる!
愛情同盟、とか!!どう??」
『……どーいうことだよ、それ笑』
「っなんて言えばいいかわかんねぇの!」と少し頬を赤くしながら言った一虎。
言葉はよく分からなかったけど、何となく意味は伝わった。
嬉しくて、俺も微笑んだ
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kalu(プロフ) - 好きです...また気が向いた時にでも更新してくださると泣いて喜びます......。 (1月23日 14時) (レス) @page31 id: db602d187f (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - お兄ちゃん 子供とか出来たらめちゃくちゃ甘やかしそうな父親になりそう (2022年4月27日 13時) (レス) @page23 id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
みなま(プロフ) - めちゃくちゃ見たいです🥺🥺 (2022年4月8日 7時) (レス) id: bafb5460c7 (このIDを非表示/違反報告)
おこうちゃ(プロフ) - 主様の2434需要しかないです!!!!!!!いつも愛読させていただいてます〜!! (2022年4月7日 23時) (レス) @page31 id: ae627f04f1 (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - あ。さん» ありがとうございます〜!個人的にももっと依存させたいです🤤🤤 (2022年1月18日 14時) (レス) id: 6f8876dbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごま | 作成日時:2022年1月11日 0時