15話 ページ18
A「えっ。」
那須「数学頑張ってたのも、クラス委員と数学係立候補したのも、先生のことが好きだったからです。」
言葉が出なかった。
こんなに真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる那須くんに、私はなんて言ったら良いんだろう。
那須「最近避けてしまってたのは、その、おでこ触られて嬉しくて。
本当に、嫌だったわけじゃないです。」
那須くんの顔は真っ赤で、私はなんて伝えたら、彼のことを傷つけずに済むんだろうって、そればっかり考えてた。
A「ごめんなさい。」
口から絞り出した言葉は謝罪の言葉で、彼の気持ちを踏みつぶすには十分なのかもしれない。
A「那須くんは私にとって大事な生徒で、異性として意識できないの。本当にごめんなさい。」
那須くんの顔を見ることができなくて、頭を下げる。
那須「わかってます。」
いつもと変わらない那須くんの声に思わず顔を上げる。
那須「ちゃんと、わかってます。」
目が赤いのは間違いなく私のせい。
那須「俺が好きな先生は、こう答えるって分かってました。先生は、教師として当たり前のことをしただけです。だから、自分を責めないでください。」
そういうとノートを抱える。
那須「これ、職員室まででいいですよね?」
A「あ、うん。」
那須「じゃあ、持っていってきますね。
先生、また明日。」
A「うん、元気でね。」
教室を出る那須くんを見届けた後、思わず椅子に座り込む。
A「はぁ…。辛い。」
人を振るのってこんなに辛かったっけ。
「大丈夫か?」
A「優斗…。もう無理…。」
高橋「ん。ここまだ学校な。このあとご飯食べ行こ。話聞くから。」
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つばさ(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きめっちゃ気になります!!更新頑張って下さい!お願い致します(*^^*) (2019年10月24日 13時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - こちらこそよろしくお願い致します(*^^*) (2019年9月9日 14時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - つばささん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2019年9月9日 8時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - 初めまして!すごく面白そうで、楽しく拝見させて頂いております。那須くんファンなので、続きが楽しみです!更新頑張って下さい! (2019年9月9日 3時) (レス) id: 436d68ac1a (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきました。 (2019年9月7日 10時) (レス) id: dc52d887b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルナ | 作成日時:2019年9月5日 22時