3.【恋】 ページ3
メガネを取ったら可愛くなるの法則。
漫画でよくあるやん??
別に美澄がどうこうとかじゃなくて、たまたまメガネをかけた人がいたから気になった。
『…なんかそう言われるとメガネ取れない、』
「あ、じゃあ俺がメガネ掛けたくなったんや。貸ぁして?」
『絶対視力いいでしょ。やらん。』
丁度いい距離感だと思った。
近すぎず少し遠いけど遠すぎず。
女は鬱陶しいのが多い、というより距離感がバグっとるやつが多い。
これ以上親しくならず、でも雑談が出来るこの距離感。
なんや美澄ええやつやんけ、俺の都合のええ解釈なだけやけど。
『そんなに見たいんやったら日誌書いたらな。
部活やろ?はよ書きなや』
「ふっふ、ごもっともやわ。」
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「ほい、書いたで。」
くそ汚い字で書きなぐったそれは読むことすら出来ない怪文書となった。
あとはまぁ美澄の素顔だけ見て部活に行こ。
カバンを整理して顔を上げる。
「、って、あ、っ!?」
一気に顔に熱が広がる。
メガネを外したから一目惚れとかそういうんじゃない、
メガネ取って待ってくれとった。赤面で。
ちょっと待て待て待て待て。
気づいたら教室を駆け出していた。
『え!?宮!そのシャーペン私のやつ!』
後ろから声が聞こえる。
思えば教室のドアを開いたあの瞬間、
髪を掬ったあの瞬間から落ちとったんや。
美澄に!!
メガネ外したら可愛いとかじゃない、
メガネ外さんでも元々…あ、だめや今は考えるな。顔が熱い。冷まさな。
ただ何気ない会話を間に受けて
メガネを外して待っててくれてた健気さだとか顔の赤さとか、教室での寝顔だとかに
認めたくないけど惚れたらしい。
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好きになる瞬間というものは
存外、気づきにくいもんで
自覚してしまうと、
「いや、いやいや、ありえへんやろ、!?」
心が、
「はっずいんやけど…!」
顔が、
「…」
熱くて、
廊下を赤面で走り抜けるとかいう青春を
自分が体験するとは思わんかった。
恋愛オンチのバレー馬鹿が真っ当に、ちゃんと、
真面目に恋をする話。
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kurosanyanen(プロフ) - メグメグさん» コメントありがとうございます!そろぼち新作を考えてるのでまぁまぁに期待してくださると嬉しいです笑 (2020年4月5日 2時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
メグメグ - 初コメ失礼します…多分初コメだったはずですw完結おめでとうございます!作者さんの文才が素晴らしく思います!新作の小説が出来たらすぐに飛んでいきますので!! (2020年3月28日 16時) (レス) id: cb17b2775c (このIDを非表示/違反報告)
kurosanyanen(プロフ) - なつきさん» ありがとうございます!がんばりますね! (2020年3月27日 1時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
kurosanyanen(プロフ) - 白井りーさん» ありがとうございます! (2020年3月27日 1時) (レス) id: a7e831e146 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 初コメ失礼します!もう、、好きです。そして絵上手ですね!うらやましいです!これからも更新楽しみにしてます。無理しない程度で頑張ってください!応援してます!!! (2020年3月19日 14時) (レス) id: 0d6f6a630f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くろさんやねん | 作成日時:2020年3月8日 11時