Story 38 ページ40
Iwamoto side
今日Aが体調を崩したって電話で聞いたから急いでAの家に来たんだけど、正直部屋の中に入るまではめっちゃ緊張していた。
女の子の部屋に入るのなんか初めてだし、Aは嫌じゃないかなってすごく心配だった。
だけど、ドアを開けて顔を見せてくれたAは顔もほんのり赤くて辛そうで一気に緊張は吹き飛んだ。
Aは一人暮らしみたいだし、少しでもいいから助けてあげたいって思ってちょっと強引だったけど部屋の中に入れてもらった。
俺がご飯を作っている間にAは寝てしまったみたいだった。
だけど、少し息が荒くて寝苦しそうにしていた。
少し眉間に皺を寄せて寝ているから余計に胸が傷んだ。
岩本｢辛そうだな…俺にうつしてくれれば楽になると思うんだけどな…｣
そんな独り言を呟きながらAが食べられそうなお粥を作った。
ちなみに、お粥の作り方は急遽康二に教えてもらった。
岩本｢Aー。起きれるか？ご飯作ったけど食べれるかー？｣
『んんっ…ご飯……』
岩本｢うん、そう。ご飯作ったよ。Aが食べやすいようにお粥作ったんだよ。｣
『……ありがとうございます。』
岩本｢ん、食べれるだけでいいからね。｣
Aが体を起こすのも手伝ってあげて、お皿を持たせようとしたその時。
Aが急に俺の服の裾をちょんちょんと引っ張ってきた。
岩本｢…ん？どうした？｣
『…食べさせて…くれませんか…？』
岩本｢っえ…？｣
熱で弱っているAは、涙目プラス上目遣いで俺をじっと見てきた。
顔が赤いのは熱なのか照れなのか分からないけど、その行動に俺も顔が熱くなったのが分かった。
岩本｢っ…ん、いいよ。フーフー…はい、どーぞ…｣
『ん……美味しい…』
Aはそう言いながら嬉しそうにふにゃんとした笑顔で俺に笑いかけてきて
その顔が可愛くてつい抱きしめたくなってしまったけど相手は病人なんだからとなんとか抑えた。
その後もお粥をAの口に運ぶ度にふにゃんとした笑顔で嬉しそうに俺の顔を見てきて、感情を抑えるのが大変だった。
岩本｢はい、お薬のんでね。あと冷えピタも貼ろっか？｣
『…はい……』
岩本｢はい、貼るよ。おでこ見せてー。｣
『…ん……冷たいっ…』
岩本｢んはっ笑 冷たいね？でもこれでちょっとは楽になるからね？笑｣
『…ありがとうございます……』
岩本｢はい笑｣
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紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
