Story 20 ページ21
Abe side
翔太の一言で完全に俺たちの楽屋の空気は凍りついた。
照はなんて返せばいいか分からないのか、下を向いてしばらく考え込んでしまった。
渡辺｢…もし写真に撮られたらどう責任とるんだよ。実際は何回も会ってるのに知らない人ですって言っちゃったら被害者はAちゃんになるだろ。
結局、何も知らないファンの人達の矛先はAちゃんに向くんだぞ。そういう事ちゃんと考えてんのかよ。｣
岩本｢っそういう事も何度も考えてる！！｣
｢｢っっ！｣｣
急に大きな声を出した照にみんな一斉にビクッと反応した。
岩本｢考えてんだけど、どうすればいいのか分かんねぇんだよ…確かに写真に撮られるかもっていうリスクはある。
でも…俺は……怒られるかもしれないけど…まだAちゃんに3回くらいしか会えてないけど……
仕事やってる間もAちゃんがずっと頭の中にいて離れないんだよ…！｣
目黒｢…照くんまさか……｣
渡辺｢……お前、Aちゃんの事が好きなんだな。友達とかファンとしてじゃなくて、ガチで。｣
宮舘｢…なるほどね。｣
その時、俺は過去の照の顔を思い出していた。
この前、俺がAちゃんの事を初めて見た日のこと。
彼女が泣いていたことに気づいた照は凄く心配そうに顔を歪めていて、俺をその場に置き去りにしてすぐにAちゃんを追いかけて行った。
その後ご飯屋さんに行って照がAちゃんの事を話している時も、長年一緒にいる俺でも見た事ないくらい優しい顔で話をしてくれた。
そして、それを見た俺も何か嬉しくなっちゃって彼女がどんな可愛い子なのか色々質問攻めしてしまったんだ。
いつから照がAちゃんを好きになったかは分からないけれど、きっとその時には既に…
阿部｢…照、そう言えばAちゃんからひとつだけ伝言預かってた。｣
岩本｢……なんだよ。｣
阿部｢前に照がAちゃんを励ましてあげた事があったと思うんだけど、その日からAちゃん凄く仕事頑張って上司を驚かす事が出来ましたって…
上司にすごく褒められた。本当にありがとうございました。って言ってたよ。Aちゃん、すっごく嬉しそうだった。｣
俺がそれを伝えると、照は一瞬驚いた顔をしたあとすぐに自分の手で顔を隠してしまった。
けど、指の隙間から見えた照の口はゆるっゆるだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1891人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
