破天荒×非日常 (ページ9)

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　第七話　策×未知ページ9

「んぅ～、、、」

「大丈夫か？筋肉痛か？」

「こんなとこでも筋肉痛になるのがショックゥ～」

「なんか笑えないな」

「、、、ひっでぇ、、、」

「なにが？」

「なんでも」

隣でゴロゴロうなっているのは置いておいて、反省を始める。

　今日のやつの動きの傾向、パターン、性格、全てを凌駕した上で明日に望まなければならない。

あと５日でそれも意味をなくすのだが、、、。

「何考え込んでんの？眉間にシワよってる。とれなくなるよ」

「うるさいな。集中したいんだ。話しかけないでくれるかな、、、」

昨日の戦闘を見ていた限り、やつの知能は低そうだ。

動きも単調だし、、、。

主な攻撃手段は、タックル、両腕からのパンチ、噛み付き、これぐらいだった。

ただ、腕力等々、警戒すべき点はいくらでもある。

山内がバカな分、作戦参謀(仮)としては、頭脳戦をしたいところだが、おそらく無理だろう。

戦闘をこちら側が有利になるようにメイクしなければならない。

山内も流石に体力は無尽蔵、と言うわけにはいかないから、そこも配慮しなければならない。

思っていたより難題だ。

「大丈夫？なんか心配になってくるわぁ、、、」

「今日の戦闘、手ごたえとしてはどんな感じだった？」

「ん？、、、あぁ、、、まぁ勝てねぇと思ったわけでは無いな」

「そうか、、、」

「コツ、掴みかけた。あと少し、あいつらの動きを把握できれば大丈夫だと思う」

「本当か！？」

「俺だってバカじゃねえよ」

苦笑している山内に、僕は半信半疑だった。

「動きのパターンは？どうだった？」

「説明しろといわれても、、、なぁ、、、。まぁ、勘、、、かなっ！」

「、、、お前には心底あきれた」

「そんなぁ、ひどいよぉ」

脳筋と会話すると、いささか疲れる。

まぁ、仕方ないのだが、、、。

「んでも、結構単調な動きだったな。右に動けば右に出るって感じで」

「なるほどな。知能は高くないわけだ。フェイクはどんな感じだろうな」

「それは試してないな。明日やって見るよ」

「お前に出来るかが心配だ」

「しっ、、、失礼なっ！」

「はなから期待はしてない。安心しろ」

「、、、くぅ、、、」

　しばらくの作戦会議(？)のあと、僕たちは校舎の作りを再確認するため、しばらく散策していた。

基本構造は現実と変わりないようだ。

しかし気になる点がいくつか、、、。

僕たちにも把握できていない未知の部屋が多数存在しているのだ。

僕たちは、未だここのことを知らないでいる。