破天荒×非日常 (ページ4)

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　第二話　動揺×出会いページ4

(空の色が消えた)

最初に脳内で発した言葉はこれだった。

教室がざわめきだした、などと言うことは無く、暁色に変わった空の下で教室に座っていたのは僕だけだった。

「なんなんだ、これ、、、」

理解が追いつかない。

明らかに取り乱している。

ここはどこだろう。

「ここは教室なはずだ。机とかは、、、、、」

悪い癖で考えていることがこぼれる。

自分の声は小声のはずだが、シンと静まりかえる教室の中ではやけに響いていた。

　ぶつぶつ呟きながら考えをめぐらせる。

そんな中、時は無慈悲に過ぎていった。

解ったことが一つ。

ここに“時”の概念は存在するということ。

時が止まったわけではなさそうだ。

それにしても、早くこの情況を打開せねば。

何かあってからではまずい。

「あのー、、、取り込み中？」

(、、、？、、、どういうことだ、、、？)

恐る恐る振り返ればそこには若干戸惑いの色を浮かべた同じ制服の男子生徒が立っていた。

　生き残り、と言う表現は当てはまらないと思うが。

「君もここに？」

「そ。君はなんでここに来たかわかる？俺この情況飲み込めなくてさー」

危機感と言うものは無いのだろうか。

「僕もだ。何がなんだかさっぱり」

「このフロアには君と俺しかいないみたい。あっ、俺山内凌っていうんだ。よろしく」

「僕は霧峰凪だ」

「じゃあナギチでいい？あだ名。おれはウッチって呼ばれてるけど」

突然何を言い出すんだコイツは。

「別に。僕は君と打ち解けなくてもいい。勝手に呼んでもいいが打ち解ける気は無い」

早くこの場を離れよう。

こういう情況は面倒だ。

椅子から立とうとしたその時、

「別によくない。この情況を１人で何とかできるわけないっしょ」

言っていることは正しい。だが、、、

『校内のお２人さぁ～ん、顔合わせは済みましたかぁ～』

校内放送だ。

声に機械を通しているようで誰だかは分からない。

『きみたち～、運悪いね～ｗｗこれからさ～ゲームしようと思うんだけどどう？』

「お前は何なんだ！隠れていないで姿を現したらどうだ！」

「そーだよ。面と向かって話すのは打ち解けるのに大事なんだぞ」

『なーに言ってんの、今ここで絶対の主導権握ってるのはこっちなの。おとなしく出来ませんか～』

確かにあちらからは監視されているがここからではあちらがわからない。

『だいじょぶだよ～。１か月ここで２人生き残ってたらクリアだから。拒否権無しねｗ』

『んじゃ、ゲームスタート!!!』