影山妹は…はい。モテますよ…Part3

107話 ページ9

A｢アホ！早まるな！！｣


灰羽｢なんか、分かんないけどキスしたい！｣


A｢そういうのは好きな人としてよ！？｣



リエーフの口を手で抑えて動きを止める






影山｢何してんだよ｣



聞き慣れた声がしたと思ったら、お兄ちゃんがリエーフを睨みつけていた



A｢お兄ちゃ……｣


影山｢Aから手ぇ離せ｣



お兄ちゃんの圧に押されたリエーフは、少し後退りする



夜久｢リエーフ…お前いい度胸してんな｣



お兄ちゃんの後ろから、笑顔の夜久さんが顔を出してきた



リエーフ｢げ、夜久さん｣



リエーフが両腕を上にあげたので、私は地面に落ちる



A｢ばっ！｣



いきなり離す馬鹿がどこにいるんだ！


体制崩して、絶対頭ぶつける＿＿＿＿＿＿＿＿









影山｢大丈夫か？｣





目を開けると、お兄ちゃんが抱きとめていた



A｢お兄ちゃん…｣



そのままお兄ちゃんに抱き着くと、力強く抱き締め返してくれた



影山｢Aに何してんだよ。怪我したらどうする｣


灰羽｢ご…ごめん｣


夜久｢影山。先にA連れてってくれ｣


影山｢っス｣



そのままお兄ちゃんは私を抱き上げたまま、体育館に向かった


お兄ちゃんの顔を見ると、眉間にシワが寄っていた




＿＿＿＿＿＿＿




日向｢何してんだよ！？｣



体育館に着くと、日向が大声で叫んだので注目を浴びてしまう



影山｢あぁ？A連れてきたに決まってんだろ｣


田中｢その運び方は無いだろ！！｣


黒尾｢ありゃりゃ…リエーフに何かされた？｣


A｢いえ、何もされませんよ…｣



言ったら、絶対リエーフの命が終わる



孤爪｢影山。試合するからA下ろしていいよ｣


影山｢っす｣



お兄ちゃんはゆっくり地面に下ろしてくれた



赤葦｢意外と影山はシスコンだね｣


影山｢そんな事無ぇ…です｣



リエーフと夜久さんどうしたろうか



夜久｢帰還しました｣


灰羽｢うぅ……｣



夜久さんは籠を持ったリエーフの首根っこ掴んで、引きずって来た



猫又｢二人が見つかったし、試合にしようか｣


黒尾｢試合の前に、二人は試合止めたんだから謝ろうな｣


灰羽｢ご、ごめんなさい！！｣
A｢反省してます！！｣



リエーフと二人で体育館に響く大声で謝り倒した


白鳥沢に戻ったら、説教ルート確定だわ

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