111話 ページ13
A｢な…何するんですか！！｣
黒尾｢ゴッ！！｣
びっくりして手を引っ込めようとすると、クロさんの顎にダイレクトに当たってしまった
いい音した。うん……
黒尾｢痛てぇ……お礼だよお礼。頭撫でてくれた｣
｢痛いな〜｣と言いながら顎をさすっている
A｢普通の人はそんなことしません｣
クロさんはその場で胡座をかいて｢あはは｣と笑った
黒尾｢俺、背が高いから頭撫でられるなんてことあんまりないんだよ。
だから、嬉しくなっちゃって｣
照れくさそうに頬を掻いている
いや、待てよ
だからって私の手にキスするのはおかしいでしょ
A｢クロさんって、思ってたより変人だったんですね｣
黒尾｢え｣
クロさんはキョトンと目を丸くしていた
A｢それじゃ、お先に失礼します｣
黒尾｢ちょっと！？｣
この人と関わったらダメだ
そのまま部屋を出ようとしたら、また腕を掴まれた
A｢もう、離してください｣
黒尾｢また撫でてよ……
A｣
眉を少し下げ、フニャッと笑顔を向けられる
それより驚いたことは初めて呼び捨てされたことだった
なんか胸がくすぐったい……
A｢もう絶対しません！｣
黒尾｢えー｣
手を振りほどいて、クロさんはそのまま置いていって体育館に戻った
白福｢あ。Aちゃんおかえり〜｣
白福さんがビブスが入った籠を持って、入口近くに立っていた
A｢ただいまです｣
白福さんは｢むぅ｣と私の顔を覗きこんできた
白福｢…Aちゃん、体調悪いの？｣
A｢え？何でですか｣
白福｢だって、顔真っ赤だよ？｣
A｢へ？｣
｢ほら｣と渡された手鏡を覗くと、そこには頬を真っ赤にした私がいた
＿＿＿＿＿
黒尾｢少しは意識してくれたかな｣
さっきまでのやり取りを思い出し、黒尾は一人でニヤニヤしていた
＿＿＿＿＿
Aは｢あー｣と言って、手を叩く
A｢あれですね。暑すぎて体温調節ができてないんですよ｣
白福｢そっか〜。今日はいきなり暑くなったからね｣
黒尾の思いはAに通じていなかった
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ミント - 来客が来た時には砂をかけるのが礼儀ってｗｗｗ (2023年2月10日 21時) (
レス) @page36 id: 85cc2908e9 (このIDを非表示/違反報告)
つーぼ - へっぽこリエーフwツボだわ (2020年8月14日 18時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 薊さん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきます。 (2020年6月25日 12時) (レス) id: 5b1a54fd8f (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 127話で侑が治のこと呼ぶとこが、ツムになっていますよー (2020年6月21日 16時) (レス) id: c593b9094d (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - さなやさん» 少し縁下さんをかっこよく書いてみようと思考を凝らしました笑作品を好きと言っていただけてとても嬉しいです！Part4もよろしくお願いします！！ (2020年2月15日 10時) (レス) id: 055642fb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫ピース | 作成日時：2018年12月29日 7時
