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No side
それは突然に起こった出来事だった。
脳内へ流れ込む数多の忘れていた………否、消されていた記憶。
…五条Aの情報。
何故今になって思い出したのか。それは誰にも分からなかった。
ただ、一人を除いては。
夏「お、ぃ、悟…?何処へ行くんだい…?」
教員室の中から出ていこうとする悟を止めようとする傑。
硝子も、首をかしげる。
硝「…そう言えば、何故私らはAのことを忘れていたんだ…?」
その問いに答えたのは…………
『…俺が、一度消したからだよ…』
血にまみれ、最早喋ることすら困難な状態に陥った当の本人、Aだった。
硝「なっ…!?」
悟「…やっぱりか…!何で今、思い出したのか、今まで忘れていたのか…。Aがそういう術式をかけたんだね?」
『……ご名答♪』
はは、と笑う彼の顔は蒼白で。
助からないことは、目に見えていた。
その場の全員が、やりきれない気持ちになった。
夏「(あぁ、また…また、私らの前で死ぬつもりなのか…)」
硝「(…治しても意味が無い、か…)」
七「(……何故、毎回私の前で皆死んで行くんですか…。 やはり、呪術界はクソだ…)」
伊「(そんな、Aさんが、死んでしまう…!?ど、どう、どうすれば…)」
悟「(……あぁ。もう、助からない。何で、僕…俺の前から居なくなろうとするんだよ、A…)」
『…そんな顔、すんなよ…』
再度彼は、『ははっ』と弱々しくだが、努めて明るく笑って見せた。
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ぽんず(プロフ) - 完結おめでとうございます!そしてお疲れ様です!是非とも番外編を作って頂きたいです!! (2021年2月14日 17時) (レス) id: 22afa4f87f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺夜 - 完結、お疲れ様です!めちゃくちゃ面白かったです!ぜ、是非とも番外編も作ってほしいです!読みたいので!お願いしますっ! (2021年2月14日 11時) (レス) id: 6c7d93c75a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - 推しって…旦那だよね!?さん→えへへ、頑張ります! (2021年1月31日 16時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
推しって...旦那だよね!? - オォォォォォォ――――――!!!面白ことになっとる!続きがめっちゃ気になる...!どうなっちゃんだろ!?更新頑張って下さい!応援してます! (2021年1月30日 18時) (レス) id: a175662a1a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫静 - 黒狼さん→ありがとうございます!展開はね…(((←お楽しみです!w (2021年1月22日 17時) (レス) id: e2d9da3aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫静 | 作成日時:2021年1月15日 17時