そこの○○○○、落ち着こうか。[呪術廻戦]【男主】

32(過去編) ページ38

貴方side


最近夏油の様子がおかしい…気がする。何故かは分からない。ただ…前より元気が、、、無いような？
任務帰りにたまたま夏油に会った。

『夏油！』

夏「なんだいA。また悟のおつかいか？」

『ははっ、ちげーよw…なんか元気ねーな？何考えてる？』

夏「…何を考えてる、か…。」

ふ、とその表情に翳りが差す。

夏「…悟の馬鹿はいつになったら治るのか…とか？」

『あれは一生治らねぇだろ←』

夏「悟が聞いたら発狂しそうだねw」

『事実じゃんw』

…あぁ、上手いこと誤魔化すな…。まぁ、今のところはまだ、何となくだが…大丈夫な気がする。

『夏油』

夏「？…何…」

『無理はすんなよ。…僕で良ければいつでも相談のるから。』

夏「………ｯ！！」

夏油は息をのんだ。悟とは違う、紅い瞳。顔立ちは同じ。性格も髪も同じで(Aに行ったらキレられるかな。)…けれど、どこか魅了されてしまう。

引き込まれるような輝きを発して自分を見るAに、みとれてしまった。

『夏油ーーー？』

夏「！…何でもないよ。そうだね…私も少し考え過ぎていたようだ。…ありがとうA。」

いつものようにふわっ…と笑う夏油。翳っていた顔は晴れやかになっていて、ああ、いつもの夏油だ、と思った。

『さ、帰ろーぜ！硝子と悟兄さんが待ってる！』

夏「そうだね。…A」

『ん？』

夏「馬鹿(悟)に何かされたらいつでも言ってくれ。殴るから。全力で←」

『夏油が全力で殴ったら悟兄さんの素敵なお顔(笑)が変形するwww』

夏「上等だよ」

『悟兄さんに何の恨みがあんのw』

この時点ではきっと、後に僕が10年後に聞く夏油の闇落ちは阻止出来ていたんだ。

夏油の闇落ちも、悟の改革(？)も、僕が発端で始まったなんて…誰が思っただろうか。


20xx年1月10日

○○廃病院にて一級呪霊出現

高専生3名派遣
　 _______内1名行方不明
但し、出血量から既に死亡していると思われる______

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