二次元しか愛せない系少女、霧 ページ29
敦side
「はぁっ…はぁ…」
走り続けること約五分。
僕は貨物倉庫の荷物を器用に避け乍、走っていた。
「待てっ！！」
「逃がすな！！」
幾ら撒いても、何処からか武装した構成員が姿を現わす。
僕の頭は、頭の中がぐちゃぐちゃに掻き回されたみたいに混乱していた。
撒いても出てくる構成員。
乱歩さんの推理。
太宰さんの警告。
無我夢中になって真っ直ぐと走り続けていると、また目の前に突然構成員が現れた。
「…っくそっ！！」
「…！侵入者！」
「彼奴を捕らえろ！！」
避けきれない。そう瞬時に思った僕は、攻撃体制になり、虎の怪力で相手を吹き飛ばした。
＿＿＿筈だった。
構成員は僕の拳を貫通し、霧となって消えてしまったのだ。
すると、周りに居た構成員達も徐々に消えていってしまった。
「なんで…」
混乱していた頭が少しずつ落ち着きを取り戻す。
手に違和感を感じ掌を見ると、構成員を貫通した方の掌に、ICチップのようなものを握っていたようだ。
構成員が消えて居なくなった場所を見ると、矢張り其処には、通信機能抑制装置が落ちていた。
之のせいで太宰さんとの通信が途絶えてしまったのだろう。
電源を探し、装置の電源を切る。
数秒も経たないうちに、太宰さんの声がまた聞こえてきた。
『良かった。繋がったみたいだね。
…屹度、その様子じゃあ通信機抑制装置でも仕掛けられていたのだろう？』
「大当たりです。太宰さん」
僕は、この人には何でもお見通しなのか、と思い乍、笑いを含んだ声で返した。
太宰さんも、まぁね、と少し笑いを含んだ声で云う。
そんな空気とは一転、太宰さんは少し緊張感を持った声で話し始めた。
『…敦くん、私と通信が切れた後に
何があったのかを詳しく話てくれないかい？』
「…霧が出てきたあと、銃を僕目掛けて乱射、
流石に霧があってはろくに攻撃が出来そうに無かったので、その所は退散しました。
その後、幾ら撒いても何処からか構成員が出てきて…
先刻、構成員を異能で吹き飛ばそうと思って、
拳を食らわせたんですが…貫通して、霧となって消えていきました。
それに、他の構成員もです。
その後、掌を見ると、ICチップを握ってました」
僕の話を聞き、太宰さんは『矢張りそうか…』と一言呟いた。
『それは異能による幻覚だろうね。
谷崎くんと同じタイプのもので、何か特殊な方法で異能に人格を付けさせていたのだろう』
ーーーー
凄く長くなりそう…うっひょぉあ！！←は
二次元しか愛せない系少女、異能人形→←二次元しか愛せない系少女、相談事
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氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー｀*)これからも応援してます！！ (2019年2月25日 22時) (
レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです！別に、文がおかしくても構いません！間違えたら直せばいいんです！検討お願いします！ (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので（半分ないよう覚えてないや。汗）とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをｵｵｵｵｵｵｵｵｰｰｰｰｰｰｰ(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…？(；´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時：2017年6月19日 19時
