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入学式 ページ4

『え…』

「やっと会えた!!A!」


確か入学式の教員紹介でうるさい声で自己紹介をしていた派手な先生だ


歴史が担当だったか



『煉獄…先生?』

「先生などと今はいい!!名前を呼んでくれ!今までどこにいたのだ…」



…意味がわからない




「煉獄…さ…」

「?…どうしたのだ、竈門少年」



それはこっちのセリフだ
本日何回目だこのパターン



『あの…煉獄先生、話してください男と抱き合う趣味はありません』

「…は」

『ましてや名前を呼び合う中でも無いですし、俺は学生で先生は教師ですよ?先生と言うのは当たり前では?』


「なに…を」


『俺、この後用事があるので失礼します。竈門もじゃあな』


「ま、待ってくれ!!」


『…なんですか』



「覚えて…ないのか」


『?』


「いや…すまなかった」


『…さようなら』


何故そんなに泣きそうな顔をするんだ




何故こんなに胸が痛いんだ



さっさと帰って寝よう




***




その後、その場に取り残された煉獄は膝を地面につけAが消えていった道をひたすら眺めながら目を細めた。血が出そうなほど拳を握りしめ悔しそうに口を紡ぎながら




「煉獄さん…」

「竈門少年、これはきっと罰だ」



「そんなこと…!」

「彼の事を何も考えず、見捨て、酷い言葉を浴びせた俺への…罰だ」




「っ…おれが、何とかします」


「竈門少年…」


「俺がAさんの記憶を取り戻してみせます!!」


大きな瞳から溢れるほどの涙が地面を濡らす



後輩がここまで頑張ろうとしてくれているのに、俺は何、弱音を吐いている





【心を燃やせ】








「俺も…




もう一度名前を呼んで欲しい」

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時雨 - な…泣く…素敵な小説を書いてくれてありがとうございます… (2021年3月16日 10時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!コメントが私の頑張る糧になります!もう少しお付き合い下さい (2021年1月15日 1時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 鬼滅編・現代編と続けて読みました。続き楽しみにしています (2021年1月14日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テララ | 作成日時:2021年1月4日 3時

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