雨の生き様 【煉獄杏寿郎】

無限列車 ページ33

「車掌さん、危険だから下がってくれ！
火急のこと故帯刀は不問にしていただきたい！」

『…1匹か』

「君が出ることはない！俺一人で十分だ」

『…』



目の前には血鬼術で姿を隠していた鬼

列車に悲鳴が木霊する




「罪無き人に牙を剥こうものならば

この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす！」





頭にいくつもの目と口が存在する大きな異型の鬼は雄叫びを上げこちらに威嚇をするも煉獄の刃が止まることは無い


『…見てろ竈門炭治郎』

「！」


Aはその場を瞬時に離れ奥で取り残され逃げ遅れた人を抱え瞬く間に戻ってくる



「は…はやい…」

「やべぇな！」





「次はこちらだな！」



胸に熱い炎が宿り体を通じて刃へと行き渡る






「炎の呼吸、壱ノ型


不知火」




刃に灯る炎は一瞬にして鬼の首を断ち切り灰となる



「す…す、すげぇや兄貴！見事な剣術だぜ！俺を弟子にしてくだせぇ！」

「おいらも！」

「おいどんも！」

「みんなまとめて面倒見てやる！」



『…何だこの茶番は』




「煉獄の兄貴ィ！」

「兄貴ィ！」


「はははは！！」


_________


_____


__




「すぅ…」

「んー…むにゃあ…」



ガタンッ


ゴトンッ



『…ん』





ガタンッ








「夢を見ながら死ねるなんて…幸せだよね」

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