雨の生き様 【煉獄杏寿郎】

煉獄家 ページ19

「うむっ！世話になった！」

3日後、動けるようになった煉獄は自分の家に戻るといい藤の家紋の家の人に挨拶に出ていた



「夜も俺が熱を出した時に看病をしてくれた者がいただろう？直接礼をしたい！」

「え？その方でしたら…いえ、なんでもありません」

「？」

「私共で使えておきますのでどうぞお行きください」

「む…そうか、面倒をかけるな。すまないがよろしく頼む」

「とんでもございません。それではどうぞご無事で」







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怪我を負い隊士を庇いながら戦っていた時の記憶があまりない。藤の家紋の家にどう向かったかも正直覚えてないし世話になった者の顔すら知らない

隠なのだろうか…？

考えてわからないことは考えてもしかがない


世話になった者の為にも多くの鬼を狩り恩返しをしよう







「兄上！」

「千寿郎、ただいま帰ったぞ」

「お疲れ様です。怪我をされたと聞きましたが…」

「傷はふさがっている！問題ない」

「そうですか…。えっと」


千寿郎は何か聞き出そうな顔をしながらそれでもどうしようかと悩んでいるとそれに気が付き視線を合わせ優しく笑った


「なにか聞きたいことがあるのか？」

「はい」

「なんだ」


「…A兄さんの話です」



それは突飛な事だった

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