No21 ページ23
島の中心部は半壊状態で、いたる所に火の手が上がっていたが、夜の訪れとともに降り出した雨が火災の広がりを防いでくれたのは不幸中の幸いだった。
島民達は島でいちばん広く大きいサトウキビ製糖工場に避難していた。その電気室では上鳴が発電機のコードを自分と繋ぎ放電し続けている。
そのおかげで工場には最低限の明かりが灯っていた
そして近くで必要最低限の生活室需品や防災グッズを出し続ける八百万
「2人とも個性使いすぎだって…」
「いつヴィランが来るかわかりません」
「ここで無理しなくていつするんだウェイ」
「ウェイウェイしてきたじゃん」
ますます心配そうな顔になる耳郎
広い作業所では島民達への炊き出しが行われていた。
「どうぞ」
「ありがとう」
「熱いから気をつけて」
「1人1個ずつだよ☆」
「みんな分あるからね」
飯田が島民を見渡す
暖かい食事でほっとするのは一瞬でその顔に浮かぶのは不安だった。
「ヴィランはどうなったかの？」
「安心してください。皆さんは我々が必ずお守りします。」
少しでも島民の不安をなくそうと飯田は笑顔を浮かべた。食材が豊かな島だった為自給自足ができ料理を提供することが出来ることが本当にありがたいと心から思う
「捕まえたヴィランはどうしたの？」
「地下のボイラー室に閉じ込めたってよ、いくら尋問しても何も言わないらしいぜ」
食材を切りながら芦戸と瀬呂が疑問をぶつけた
***
「轟くん、デクくん達の容態は？」
その頃和室では麗日が氷枕を持ち轟に声をかける
怪我の治療などもしているが重症だった島民達と共にデク、爆豪、Aが寝かされていた
3人は島の医者に手当されながら轟と障子も介抱を手伝っている
「まだ意識が戻らない」
そっと轟が答える、視線の先には苦しそうな顔のデク達がいる
「診療所の先生が処置してくれているが…」
「すまんな…わしらの個性でできるのは傷口を塞ぐことくらいじゃ…骨折はどうにもならん」
「これ以上は本島の病院じゃないと」
そうするのが1番だとしても今の状況ではできない
「そしてこの子…傷がかなり深くて…なかなか出血が止まらないのよ…個性をフル活用しても完全には…」
轟がAに目をやる
痛々しく寝かせられたAの頭をそっと撫でる
悔しさで口を固く結びもう片方の拳を膝の上で強く握った
深刻なこの状況で何も出来ないことがもどかしかった
そんな時部屋の外から声がした
「僕に手伝わせて」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーキャラ
オールマイト
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【夜型系投稿者】猫パンチ(プロフ) - 主さんの作品好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月10日 10時) (
レス) id: 02207f4296 (このIDを非表示/違反報告)
霄 - わぁー！！！物凄い面白いです！早く更新して欲しいです！楽しみ！！ (2020年1月20日 23時) (レス) id: 17ef526cf1 (このIDを非表示/違反報告)
レエン - 物凄く面白い！映画見に行きました！活真君も真幌ちゃんも可愛いし……。まさか夢主が狙われるなんて……。 (2020年1月16日 22時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
えみち(プロフ) - 初コメ失礼します。題名（？）のNo.24が抜けていると思いました…。いつも読ませていただいております！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年1月16日 1時) (レス) id: 861ddb1d9b (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - No.２０は、「今は島民全員の安否確認」ではないでしょうか… (2020年1月12日 15時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テララ | 作成日時：2020年1月1日 18時
