君と紡ぐ1ページ２【K.T】 (ページ31)

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62 side.Kaito ページ31

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お弁当もお腹いっぱい食べたし午後も頑張るぞ～

借り物競争でいいとこ見せないとね！

スタートのピストルがなって俺は一目散にお題の紙へかけて行った

1番初めに着いたから変なお題に当たる確率は低い

これだって思った1枚を取って開いた

そこには《好きな人》って書かれてあって自分の周りだけ時間が止まっているような気がした

待って好きな人とかどうすればいいの？

Aちゃんの所に行くべき？でも告白してるようなもんじゃんね

色々な考えが頭の中を駆け回る

でも、そのうち思いは伝えるつもりだったんだタイミングが少しはやまっただけ

動け、俺の足。決心しろ。ずっと想っていたあの子に気持ちを伝えろ

雲ひとつない空を見上げたら俺の悩みなんてとてつもなく小さいものなんだと気づいた

やっと会えたんだ伝えなくてどうする。いけ！

やっと決心が着いた俺はその場で深呼吸をして心配そうな顔をして見つめているAちゃんの元へ向かった

まだ状況が把握出来ていないAの手を取りゴールへ一直線

見事1位を勝ち取った嬉しさにひたっていると

お題を一人づつ発表しないといけないらしい

髙｢発表するなんて聞いてないよ、、、｣

どうしよう公開告白とか無理だって

なんて項垂れていると俺の順番がやってきた

こいつなんかニヤニヤしてるしなんなんだよ

諦めるしかないかと思い大人しく紙を渡す

放送部が紙を開こうとした瞬間

やっぱちゃんと告白したいという気持ちが出て来て紙を奪いとった

そしてその紙をビリビリに破いてしまった

｢ねぇ、お題なんだったの？｣

あんなことしたんだそりゃ気になるよね

でもここで言うわけには行かない

髙｢そのうちね｣

もしかしたら俺はこの気持ちを一生伝えることが出来ないのかもしれない