君と紡ぐ1ページ２【K.T】 (ページ15)

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言い忘れていたけど本来のバスケの試合なら第4クウォーターまであるけど

球技大会は第2クウォーターまでで、間に５分間の休憩時間がある

次々と攻めていく紫耀たち

でも、相手チームも簡単に点は取らせてくれない

ボールを奪って、奪われての攻防が続いた

第1クウォーターが終わった時点で得点は28-24

勝ってはいるけど油断はできない

10分間動き続けたから相当しんどいだろう

｢絶対勝ってね！｣

叫んだ私にびっくりした様子の5人は頷いてくれた

平｢負けないから｣

髙｢こんなんで疲れたとか言ってらんないね｣

永｢へばってられへんな｣

中｢きっとあいつらなら勝つ｣

｢うん、そうだね｣

第2クウォーターが始まっても攻防戦が続く

点取り合戦のように両者譲らず点を取っていく

残り30秒になった時点で58-58

これで点を取れば勝てる

相手ボールから再開した試合まずはボールを奪わないと

両チームとも今までの試合の疲労が襲いかかって来てるはず

相手チームの一瞬の隙をついたのは紫耀

残り20秒しか残されていない

ドリブルで切り込んでいく、敵に囲まれた紫耀はシュートが打てない

外から回り込んできた永瀬がボールを受け取ってシュートの体制に入った

相手チームもシュートを阻む

このまま打てば捕まる。そう思った瞬間

シュートの体制からパスを出した

パスを出した先は海人くん。相手のデフェンスが離れた隙を見逃さなかった

パスを受け取った海人くんはそのままシュート

決まった瞬間にブザーがなった

｢ブザービート…｣