君と紡ぐ1ページ【K.T】 (ページ6)

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始業式ってつまらないよね

今日帰ったら写真撮りに散歩行こうかなとか紫耀にジュース奢らないととか考えながら校長先生の話を聞き流してる

『1年をいいスタートで始められるように、、、』

髙｢ねぇねぇ｣

｢何かあった？｣

髙｢今日みんなで一緒に帰りたいなって思って｣

｢そうだね、そうしようか｣

どうやら始業式がつまらないと感じるのは海人くんも同じだったらしい

さっきからめちゃくちゃ話しかけられる

ちゃんと前向かないと怒られるよ

なんてあまりにも海人くんが楽しそうに笑うもんだから言えるはずがない

結局話しているうちに始業式が終わってしまった

永｢お前ら式中ずっと喋ってなかった？｣

髙｢だって暇なんだもん、校長先生の話もつまんないし｣

平｢後で怒られても知らねーぞ｣

｢大丈夫大丈夫。それよりさ、今日みんなで一緒に帰らない？って海人くんが｣

永｢海人が？｣

髙｢え、なんだよ廉｣

永｢いや、ふーんって思ってさ｣

平｢いいじゃん帰ろうよついでにお昼ご飯も食べ行こ｣

中｢いいけどあんまりお金持ってきてないからファミレスね｣

｢よし、じゃあ帰ろ～！｣

なんて話をしているうちに私たちの担任がやってきた

生徒を一番に考えてくれる先生だった

これなら今年1年楽しく過ごせそう

今日今から委員を決めるらしい紫耀はどーせ体育委員とかやるんだろうな女子は結衣かな

次々と委員が決まっていくなか文化委員だけなかなか決まらない

｢文化委員だれかやってくれないか？決まらないとお前ら帰れねぇぞ｣

｢じゃあ私やります｣

早く帰りたいしみんなみたいに部活が大変な訳でもないから手を挙げた

そしたら後ろからすごい勢いで椅子から立つ音が聞こえた

髙｢はいはい！じゃあ俺もやる！｣

｢おし、じゃあ高梨と髙橋よろしくな。ってことで今日は解散｣