君と紡ぐ1ページ【K.T】 (ページ25)

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巡り巡ってとうとう文化祭当日

雰囲気を出すために内装もこだわった結果

準備が予想以上に大変だったけどいい感じに仕上がった

教室ではクラスメートのみんながワイワイしている

一方、私たちはと言うと

〝はい、それ着てきてね！〟

と笑顔で渡された衣装を持って更衣室に来ていた

隣からは紫耀達が騒いでるのが聞こえる

永｢なんやねんこれ、装飾品多すぎやろ｣

平｢いいじゃん似合ってるよ｣

髙｢そういう紫耀も似合ってる｣

永｢海人はいつもと雰囲気ガラッと変わったな｣

平｢ギャップ萌えってやつ？｣

髙｢これで接客するのかぁ｣

平永髙(思ってたより恥ずかしいな)

どーせ今頃恥ずかしいなとか思ってるんだろうな

はぁ、私も着替えないと

中｢うわ、なにこれ｣

｢どしたの？｣

苦虫を噛み潰したような顔をした結衣の手元を見ると

フリフリのメイド服

｢がんばれ｣

哀れみの気持ちを込めて肩を叩くと手首を握られた

中｢交換しよ｣

｢やだよ、私の分ちゃんとあるし｣

諦めたのか着替え始めた結衣

私も着替えようと思い渡された袋を開けると袴っぽいやつが出てきた

上が赤色で大きめの花がプリントされている

下はスカートでウエストの部分にリボンが着いている

スカート長くてよかった

結衣の方を見ると既に着替え終わっていた

｢一日頑張ろうか｣

中｢黒歴史だ｣

意を決して更衣室から出ると男子陣が待っていた

平｢2人とも似合ってるよ！｣

中｢穴があったら入りたい｣

髙｢俺も恥ずかしい｣

永｢堂々としとけって｣