幸せ52 ページ10
ぬらりひょん「Aよ。
お主、言うておったな？
夢を見た、と。」
「っ…」
“「あの夢みたいになるのなんて嫌だったんだ!!」”
ぬらりひょん「その夢とやらの話、聞かせてもらってもいいかのう？」
「・・・っ、ぅ」
あの夢を思い出して、体が恐怖と寒気に震える。
やだ。こわい。忘れていたいもう思い出したくない。
でも、言わなきゃ。じじいだって必要だから聞いてるんだ。
でもでもでもでも…
鯉伴「親父、やはり無理して言わせる事じゃあ…」
ぬらりひょん「お前は黙っとれ鯉伴。
A、辛いのはわかる。
あの日の起こる以前から、お主はずっと魘されておったのも分かる。
じゃが、もう今後、あの日が起きないようにするためには
お前の話が必要なんじゃ。
ゆっくりでいい、話しておくれ。」
「っ、あの、」
じじいに促されて喋ろうとしても、全然口が動かない。
誰か、誰か側にいて欲しい。
震える手を、掴んでほしい。安心が欲しい。
一人じゃないっていう保証が欲しい。
そんなことをぐるぐると考えていると
障子の向こうから声が聞こえた。
首無「失礼します、初代、二代目、若。」
返事も待たずに開かれた障子から、首無が現れた。
鯉伴「なんでぇ。
取り込み中だぞ首無。」
首無「申し訳ありません。
ですがやはり俺は、今の若に話をさせるのは反た…
！わ、若!?」
言葉の途中で、俺はタっと、首無に飛びついた。
首無「若?一体…」
そこまで言ったところで、首無は気付いた。
ぎゅう、と着物に皺を作る俺を
首無は少しぎこちなく抱きしめた。
首無「…ぬらりひょん様、若もこんな状態です。
どうかもう暫く時間を…」
「いい。」
首無「!若?」
多分、俺の身を案じて来てくれた首無を
俺は見上げた。
「話す、から。
一緒にいて、首無。」
首無は少し間をおいて、親父達の方を見た。
二人は少し顔を見合わせた後、じじいが頷いた。
それを見た首無は、「俺でよければ。」と微笑んで
俺を抱きかかえたまま、じじいたちの前に正座したのだった。
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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか････？更新されるのを待ってます(＞人＜;) (1月28日 17時) (
レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます！！！本当に最高すぎます！！！！もう更新されることは無いのでしょうか……？続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - すっごく､萌えます！！めっちゃ続き気になります！ (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです｡男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます｡更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー！！好きです！好きすぎます！！！このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね！！！！！鯉伴様もカッコ良すぎる！！続き、待っております！でも、無理はなさらないでください！ (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泪 | 作成日時：2017年4月10日 15時
