幸せ79 ページ37
「……いった…。」
ヒデ「っつつ…。何だぁ…?
なんだこれ、土砂崩れ…?事故??」
「さあ…。
おーい!!とにかくバスの外に出るぞ――!!
動けない子は助けるから呼んで――!!」
瓦礫が邪魔する中、どうにか皆をバスの外に連れ出した。
大きな怪我人はいないけど、運転手さんも気絶してしまっていて
特に低学年の子達は不安で一杯だ。
『イタイよ―!』
『お母さ〜ん!!』
カナ「大丈夫みんな…、しっかりして。」
ヒデ「どうする?A。
お前ケータイとか持ってたりしねーの?」
「持ってないよ。
とりあえず離れず固まってれば、そのうち助けが来るよ。
体力失くさないようあんまり動かない方がいいね。」
ヒデ「オッケー。
俺それみんなに伝えてくるな。」
「頼んだ。」
ヒデを見送りながら、さっきの窓の光景を思い出す。
アレは見間違いでも何でもない…。
それに、こういう事はアイツらの“領分”の筈だ。
ただ
「俺とリクオが乗るバス、ってコト
分かっててやったのかどうなのか…。」
疑う理由としては総会の一件で十分だ。
というか最早99.9%黒。残りの0.1%の良心に賭けたいところだ。
「もし戦いになったら俺一人じゃなぁ…。
…ヒデに皆を逃がして貰って…。
でも逃げ場ねぇんだよなぁ…。
あ゛ー、どうしよ…。」
カナ「キャッ!!」
「!!
カナちゃん!?」
清継「い、家長くん!?
ビックリするじゃあないか…」
カナ「だ…だって…そこに…
人が…並んでたから…。」
清継「人?」
「…マジかよ…!!」
ワカメ坊主が、カナちゃんが指した方へと懐中電灯を向ける。
そこには、窓の先に見えた奴と同じ風貌の“奴ら”が居た。
清継「な…なんか…おかしくないか…?」
島「清継君…アレ何…?」
清継「え…、さ、さあねぇ…。」
『チ…ッ、結構生き残ってんじゃねーか。』
島「ヒッ!?」
清継「ど…どなた様ですかぁ――!?」
皮膚と同じくしわがれた声が響く。
その中でもとりわけ低い声が現れた。
ガゴゼ「あんまりトンネルが壊れなかったようだな…。
とにかく…ここに居る全員…『皆殺し』じゃ。
若
もろともな…。ガガガ…。」
「……クロ確定。」
『ヒッ…』
『ああ…』
『こっちへ…』
『よ 妖怪………!!』
その言葉と共に、鎌を携えたガゴゼ達が飛びかかってきた___。
『あぁぁあああぁああぁぁぁ!』
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紗那(プロフ) - 久しぶりに《この手に掴んだ幸せを》を一気に読み直したのですが、やっぱりstoryや展開などが大好きです(*^◯^*)更新停止になっているみたいですが、もう更新されないのでしょうか・・・・?更新されるのを待ってます(>人<;) (1月28日 17時) (レス) id: a0235214a5 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - めっっちゃくちゃに好きです。大好きですガチ萌えます!!!本当に最高すぎます!!!!もう更新されることは無いのでしょうか……?続き楽しみに待ってますm(_ _)m (12月11日 18時) (レス) @page50 id: 8bdd3d2cd9 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - すっごく、萌えます!!めっちゃ続き気になります! (9月25日 0時) (レス) @page50 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - めっちゃ好こです。男色もストーリーも大好きなので何度も読み返してしまいます。更新はもうされないのでしょうか? (5月24日 11時) (レス) id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - おわーーー!!好きです!好きすぎます!!!このままリクオも混ざって…まさか若菜さんが…良いですね!!!!!鯉伴様もカッコ良すぎる!!続き、待っております!でも、無理はなさらないでください! (2022年10月25日 1時) (レス) @page50 id: 4d12249e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪 | 作成日時:2017年4月10日 15時