欠片6〜アベンジャーズ 〜

不穏な空気と不安 ページ17

タワーについてそれぞれの部屋に行けば

(さっきの人は？)

クリ「……シールドのエージェントだ。仕事仲間だ。」

(そっか。)

それ以上、怖くて聞けなかった。
クリントも何もいわなかった。
本部にいる昔の恋人の事も
クリントはただの仕事仲間だと言い。
本当の事を話してはくれない。

クリ「リビング行くけど行くか？」

Aは首を横に振り
クリントは少し気まづそうに部屋を出て行った



(………なんで言ってくれないの)

あの日、秘密事はしないと言ったのに

能力者は普通の人と一緒にいては
きっと相手が不幸になる。

それにあの言葉も引っかかる。

………人を不幸にして手に入れた恋

(………まだ好きなのかな)

そしてAは
クリントは普通の人と一緒に居た方が
幸せになれるのかもしれない

彼を好きだからこそ
彼の幸せを考える

(………)

パッキーの事もどうしたらいいのか
長官を裏切る型になる
胸の奥が、チクリと痛み出し
それでもバッキーの事は何とかしたいと
ずっと思っていた。



あれからずっと考えていた
誰にも相談できずに
たまにボーッとしていれば


キャプ「A？おいA？」

(え？どうかした？)

キャプ「それはこっちのセリフだ。最近おかしいぞ？」

(そうかな？)

キャプ「………悩み事か？」

(んーまぁ、そうかな。)

キャプ「話してみろ」

その日はAとキャプテン、ワンダとピエトロしかタワーにはいなかった。

後のメンバーは任務に行ってしまった。

(私の能力がある事でこの先クリントが危ない目にあったら守れるのかなって)

キャプ「クリントに能力はないが、アイツは強いだろ？」

(そうだけど、前の彼女の事も話してくれなかったから)

キャプ「アイツ何もいわなかったのか」

(ただの仕事仲間だって)


キャプ「終わった恋だ、今はAが恋人なんだぞ」

(終わった恋なら何で話してくれないのかなって)

Aの真っ青な瞳からは涙が一粒落ちる。

キャプ「泣くな………」

キャプテンはAの濡れた頬をなぞる

愛しいものを触る
優しい瞳のキャプテン

(私じゃ駄目なのかも………)

キャプ「A………君は魅力的だ。」

真剣な眼差しに
首を横に振るA

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