鎖【月永レオ】【天祥院英智】 (ページ41)

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「し、失礼します…」

こんこん、とノックして、入る。すると、スタジオにいた人達全員が、私の方を向いてきた。

「…普通科の生徒は、立ち入り禁止なはずだけど」

灰色の髪の毛の人が、私にそう言ってきた。

「す、すみません。ちょっと呼び出しが…」

「おぉっ、A！来たのかっ☆」

私の言葉は、月永さんによって遮られた。
彼はにこにこと笑いながら、私に手を振ってきた。

「なに、王さまの知り合い？」

「まぁ、そんな感じ！A、おいで～♪」

呼ばれた方向に向かい、彼に指示された通りに横に座る。

「いや、そんな感じじゃなくて…まずいでしょ、何やってんの。この子普通科の子じゃないの？」

「あ…私、普通科じゃないんです。だ、だからと言ってアイドルってわけじゃないんですけど……とにかく、安心してください、騒ぎにはなりません。」

……日本語が変なのは、言ってから思った。気にしないでほしい。

「…あぁ、そっか。思い出した。あんたいつも天祥院と一緒にいる子か。ならいいや、王さまの相手よろしくね。」

「は、はい…」

……この人、英智さんを知ってるんだって思ったけど……当たり前か。生徒会長だし、あの人。