【鬼灯の冷徹】輪廻転生〜矛盾〜

陸拾弐 ページ16

鬼灯side



鬼灯「…善処します。そういえば、Aさんは何故ここに？」


A「ついてきていただきたいところがありまして…」


ついていく？


それは勿論ついていきますが…


シロ「桃太郎のところ！」


鬼灯「…あぁ、居たんだ…ﾎﾞｿｯ」


シロ「鬼灯さま失礼じゃない！？」


すいません、Aさんと悪夢の内容に集中していました



それより、桃太郎さんのところですか…



つまり桃源郷ですね





鬼灯「……分かりました、行きましょう」


シロ「本当！？やった！」


A「お休みなのに申し訳ありません」


鬼灯「いえ、貴女が彼処に行くのであれば、私もついていかないわけにはいきませんから」





桃源郷……






できれば、Aさんには行ってほしくない








皆さんご存知の白豚が居やがりますから









……あの白豚がAさんに手を出さないわけがない








というか、目に入れることさえしないでほしい








あ、そうか






会った瞬間に目を潰せばいいのか









鬼灯「Aさんは何故桃源郷へ？」


A「…薬をいただこうと思いまして」



え、それだと目を潰せないじゃありませんか！


薬を作るのに目を潰せば、一体どんな薬が出来上がるか分かったもんじゃないですから



…仕方ありません、目を潰すのはやめます







ところが…

シロ「え？フラッてしたから、見てもらうんでしょ？」


柿助「…お前…本当に空気読めないよな…」


シロ「当たり前じゃん！空気には文字なんて書いてないもん！」


鬼灯「……そうなんですか」


A「…まぁ、それもあるにはありますが､」


鬼灯「……で…」


ルリオ「？鬼灯さま？」


鬼灯「…何で…何で言わないんですか！」


A「…申し訳ありません。その件に関しては、あくまでもついでのつもりだったので」


鬼灯「…体調が悪いなら、ちゃんと言ってください…」


A「朝は普通だったんですよ？それに今も、ほら」



そう言うAさんは、まるで他人事かのようにヘラヘラとしていた






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお待たせしました、白澤ファンの皆様
あともう少しで白澤さまのご登場です！
…あ、キャラが崩壊してないとは言ってませんからね？

陸拾惨→←陸拾壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す