【鬼灯の冷徹】輪廻転生〜矛盾〜

陸拾 ページ14

Aside




柿助「…何か、既に威圧感がある…」


シロ「イン◯・ジョーンズってこんな気分かな…」


心なしかｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…って聞こえる…

室内だと無いのに、扉の前だとこれか…


扉の前だからこその威圧感かな？


ｷｨ…


A「失礼します…」


やはり物が沢山ありますね


職業柄、色々と貰い物も多いでしょうから、仕方ありませんが



鬼灯「………」


柿助「本当だ、ちょっとの物音じゃ起きないんだな」


ルリオ「なんとなく、ああいうタイプって敏感にすぐ起きそうだけどな」


A「確かに常に警戒態勢とってそうですね」


改めてあたりを見ると、



難しそうな本




生薬




金魚草コンテストの優勝トロフィー




地獄製菓限定の食玩




干された金魚草…etc…




結構収集癖があるんですね



鬼灯「………」ｺﾞｿｺﾞｿ


A・三匹「「「「！！！！」」」」


鬼灯「………」



怖い！！



いつ起こしてしまって殴られるか、考えただけで恐怖



シロ「見て、頬にあとついてる！」


シロさんの言葉で鬼灯さまの頬を見ると、ずっと横向きに寝ていたのか、赤くあとがついていた


三匹と一人でじっと見つめても、とても静かに眠っている




お疲れなんですね…




A「殴られるとかの以前に、起こさないでいた方がいい気がします。こんなに静かに眠られているのに…」


柿助「こうして静かに眠っていると、かっこよさ倍増するのに、もったいないなぁ」


シロ「お疲れなんだね。…あ！A、鬼灯さまの頭撫でてあげてよ！」


A「…え」


シロ「Aに撫でられると疲れとか吹っ飛ぶから、鬼灯さまにいいと思う」


A「それ、動物にしか効かなかったら勝手に撫でた私なかなかの自意識過剰オンナですよ」


シロ「……そうだけど頑張って！」


嫌です。そんなことしてせっかく会えた鬼灯さまに嫌われたくありません！


ルリオ「閻魔さまも、Aだったら大丈夫だって言ってたし、頼むよ。ついでに起こしてくれ」


柿助「俺ら、まだ死にたくない…死んでるけど」


A「……分かりました…」


そっと鬼灯さまの頬に手を伸ばした



手が触れても起きることはなく、未だに寝息をたてている


A「…いつもお疲れ様です、鬼灯さま。頑張りすぎないでくださいね」


いつかの夜のように、優しく撫でた



すると……


鬼灯「………」ｶｯ！！


…あ


鬼灯「………Aさん…？」

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