【鬼灯の冷徹】輪廻転生〜矛盾〜

肆拾捌 ページ2

鬼灯side



�新卒たちよ、飲みに行こう！日時…�


？あんな貼り紙ありましたっけ…


A「おはようございます、鬼灯さま」


鬼灯「！おはようございます、Aさ…」


後ろからAさんの声がし、振り向くと、その姿が目に入った瞬間に体が固まった



昨日までストレートだった艶のある黒髪が見えない



頭の整理が追い付かず、硬直していると


A「？…あ、鬼灯さまにいただいた簪、ちゃんと着けてますよ。ほら」


後ろでひとつに結われた真っ黒な髪の中で、
鬼灯が小さく揺れている


ああそうか……


まったく私は…自分で言っておいて…



鬼灯「ありがとうございます…着けてくれたんですね」


A「勿論です。折角いただいたんですよ、それも鬼灯さまに。着けないなんていう選択肢はありません」


Aさんは少しだけはにかんだように微笑みを浮かべた





あぁ、本当に貴女という人は…





そんな表情をされては、またいっそう愛しくなってしまうじゃありませんか



A「…？あの貼り紙…」


鬼灯「昨日までは無かったはずですが。…一体、どこの輩がやったんでしょう」


A「…それは、勿論…」


鬼灯「えぇ、きっと間違いなく」


あのアホですね(閻魔大王)


A「閻魔大王、楽しみなんでしょうね」


鬼灯「こんな貼り紙を出すくらいですから」


閻魔「あ！鬼灯くんとAちゃん！ちょうどいいところに」


鬼灯「飲み会の誘いなら断りますよ」


閻魔「えぇ！？その貼り紙のやつだよ！？」


鬼灯「閻魔大王がいる時点で断るのは必須です」


閻魔「…ちぇっ…こんなときくらい来てくれたっていいのに」


A「まあまあ…あの、私は行ってもいいですか？」


閻魔「！勿論！」


……え？



Aさんは行く…？


閻魔「ﾆﾔﾆﾔじゃ、鬼灯くんはお留守番宜しく。Aちゃんはわしたちと行くから」


このクソ閻魔……


こうしたら私が「行きます」と言うと思ったか




A「…鬼灯さま……」


鬼灯「分かったので、そんな寂しい顔をしないでください」


貴女が行くなら、私は何処にでもついていきますよ


私の見ていない所で汚い虫につかれるなんて、たまったもんじゃないですから





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー夢主ちゃんは後ろでポニースティックみたいにして留めてます

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