検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:25,682 hit

惨拾漆 ページ39

鬼灯side


閻魔「Aちゃん、今日は鬼灯くんと一緒にいて?多分、Aちゃんじゃないと落ち着かせられないからさ」


A「はい、分かりました」


鬼灯「……Aさん」


A「なんですか、鬼灯さま」


鬼灯「…早く部屋に戻りましょう」


A「そうですね。閻魔大王、お休みなさい」


閻魔「うん、お休み。しっかり休んでね」


A「はい」


ガチャン



部屋に戻ると、私は勢いよくAさんを抱き締めた

Aさんは一瞬たじろいだものの、すぐに頭を撫でてくれた


鬼灯「……よかった……」


ただ、Aさんが存在しているという、証明が欲しかった


A「鬼灯さま、少し苦しいです。あと、まず座りませんか?」


鬼灯「すいません、そうですね」


Aさんを離すと、少し息をついて微笑んだ


座れるところがベッドしかないため、ベッドに座ると、Aさんがお茶を出してくれた


入れたての温かいお茶からは、ラベンダーの匂いががする


A「ハーブティーです、ラベンダーの。精神的な疲れや、不眠の解消、更に不安を和らげる効果があるそうです」


不安……


なるほど、だから私にこれを出したんですね


確かに今の私は、Aさんが居なくならないかの不安でいっぱいですから


鬼灯「…ありがとうございます」


湯気がたつハーブティーを一口飲むと、ラベンダーの香りが鼻を抜けた

温かく、優しい味わいがして心が安らぐようだ


A「…落ち着きましたか?」


鬼灯「はい。すいません」


A「いえいえ…いいんですよ、鬼灯さま。お一人で抱え込まなくても」


微笑みながら、Aさんはまた頭を撫でた


鬼灯「…Aさん、抱き締めてくれませんか…?」


A「…ニコッはい」


Aさんの温かさが伝わってくる



耳もとでAさんの優しい声が聞こえる



Aさんの胸に顔を埋めると、規則正しいリズムが伝わってくる








あぁそうか……


Aさんはまだ生きているんだ



何処にも行かずに、ちゃんと此処にいる








鬼灯「Aさん……」


A「なんですか?」


鬼灯「…私の補佐官になってください」

惨拾捌→←惨拾陸


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

金棒

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!

ラッキーキャラ

一寸法師


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:「鬼灯の冷徹」 , 鬼灯
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒鴉 | 作成日時:2018年12月21日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。