弐拾弐 ページ24
鬼灯side
鬼灯「…本気ですか、閻魔大王」
閻魔「そりゃ、わしだってもっといい部屋をあげたいけど、此処しかなかったの!」
鬼灯「…くっそボロいですね」
閻魔「まぁね。多分、閻魔殿建てた時から一度も使われてなかったんじゃないかなぁ?」
そのおかげで埃まみれ、蜘蛛の巣だらけ
床板も壁紙もボロボロな上、天井は雨漏り
なのに広さは私の部屋とたいして変わらない
…チッ、こんだけボロいんだから少しくらい広くしろよ…
鬼灯「この部屋、現世なら家賃6000円もしたらぼったくりって怒られるレベルですよ」
閻魔「うん、わしも酷いと思う」
鬼灯「Aさん、嫌でしたらはっきり嫌と言ってくださいね」
Aさんの方を振り返ると…
スルスルスル……ギュッ
A「…よし、いっちょやりましょう!」
たすき掛けをして、いかにも
「今から掃除します」的な格好をしていた
鬼灯「え、Aさん!?」
A「掃除します」
それは見れば分かります
鬼灯「私が言いたいのは、この部屋を使う気か、ということです」
A「?はい、使う気です。見たところ、ほんの少し壊れているだけの様なので、掃除して修理すれば問題ありません」
鬼灯「ほんの少しってレベルじゃないですよ」
A「…私は"普通の部屋"に住めるだけましなんですよ…ボソッ」
鬼灯「…?」
また何か言った気が…?
A「鬼灯さま?どうされましたか?」
鬼灯「(気のせい?)…いえ、なにも」
そう言うと、Aさんはまた優しく、悲傷した微笑みを浮かべた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
金棒
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラ
一寸法師
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒鴉 | 作成日時:2018年12月21日 16時