救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ29)

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エンターテイメントの始まりですか？(noside) ページ29

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遥達が逃げていく背後を見ていたとあるマジシャンが居た

黄色の巻髪にコーラルピンクの瞳
マジシャンの通りの装いに黄色のシルクハットを被り
片方の手にはトランクが携えられている16,7くらいの女

彼女は鳩の化物が現れると同時物陰に隠れていたので見付かる事は無かった

今でも町はけたましいくらいの笑い声が聞こえる

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｢……｣

逃げていく背中を興味深そうに眺める彼女は
その内何かを思い付いたのか口元が弧を描く

その笑みはマジシャンらしからぬ凄い悪巧みを考えていそうな顔だ

客前では絶対に見せられまい

??(フフーフ、とーっても良い事を思いつてしまったですねぇ！あのMr&Mss達は中々面白そうな予感…さぞ楽しい事になりまshow！)

嬉々に奮える

この喜びは無理矢理笑う事を強制されてる人間達とは違う

心の底からの歓喜、故に"本物"である

本当はクルクルと回って拍手喝采したいところであるが流石にそんな事をしていれば去っていった人間達を見失ってしまう

見失ってはならない
彼女にとって遥達は砂粒を砂場に投げてもう一度砂粒を見付ける奇跡と他ならないのだから

そう、

こんな偽りの笑顔で満ちてしまった国を変える為に

一人のアリス(小娘)の復讐の為に

この国を娯楽国家と呼ばれると同じ
真の喜の感情で満たす為に

それには彼等が要ると彼女は考えた
それが一番の最善策だとそう踏んだのだった

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｢それでは始めまshowか
白に居住まうかの偽りのqueen？

我がマジック一座団長フーティアがその王の座から見事落としてご覧にいれましょう｣

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