救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ25)

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行間ページ25

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子供が読む本の中にサンドリヨンと言う童話がある

日本名は灰かぶり。即ち『シンデレラ』だ

世界でもポピュラーな物語であり、人生で一度は名を聞いた事があるだろう

母親を亡くし、父の再婚相手の義母とその娘達と共に過ごすシンデレラ。その美しさから疎まれ、その中で父も亡くしてしまった

ある時城の舞踏会に招待されるが、いじわるな義母は招待状を破り捨ててしまう。家で一人涙を流すシンデレラに魔法使いが助けて魔法の力でカボチャの馬車にドレス、そしてガラスの靴を用意してくれる。しかしそれは0時に解けてしまう魔法、故に魔法使いはシンデレラに0時には絶対に帰る様にと言い付けた

魔法使いのおかげで舞踏会に行けたシンデレラは王子様に見初められる。魔法が解ける直前シンデレラは階段でガラスの靴の片方を置いていってしまい、後日王子はシンデレラを探す為に国中の女達に片方の靴を履かし回るがピッタリ合う者は見付からない

そしてとうとうシンデレラの家を訪れ、シンデレラはガラスの靴を履いて見せた。あの夜の姫がシンデレラだと知った王子はシンデレラを后にし、彼女も義母親達と仲良くなりめでたしめでたしと言う物語

……しかし、本当の『シンデレラ』はそんな優しい物語ではない事を知っているだろうか？

世間一般が知るその物語は原作と大きくかけ離れている。そもそもの話、現代で親しまれている殆どの絵本は脚色されがちなのだ。本来はどれもこれも指定がかかる程度にはヤバイ内容が詰め込まれているのである(今のシンデレラの話は殆ど文学者ペローが書いたもの)

『シンデレラ』の原作はバレージと言う人間が書いた『灰かぶり猫』だ

魔法使い何て者は登場せず代わりに魔法の木があった。ガラスの靴何てものもなく木の靴があったし、主人公は最初の継母を殺害している

では、バレージ後の時代…グリム兄弟が書いた『灰かぶり姫(アシェンプテル)』では？

魔法使いもガラスの靴も存在しない。靴が脱げたのは王子によって仕組まれた事だった。義姉達は義母の命令の元踵や爪先を削った

…結婚式に出席した義姉達はへつらい顔をしていた為、シンデレラの両肩に居た白鳩によって目をくり貫かれて失明してしまった

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この童話は可哀想な女の子が幸せになる話じゃない

本当の｢シンデレラストーリー｣と言うやつは

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血と思惑にまみれた…因果応報の物語である

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