最も嫌う ページ6
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茜「さぁ勝負しなさい!
今日こそ勝ってやるんだから!」
「そう言って毎回負けてるじゃねぇか……
どこぞの敗北フラグ建設士かよ」
水「おい、それは母様の事を言っているのかい?
否定するつもりは無いが立派な罵倒なのだよ」
零「水萌やん、そこは否定してあげへんと
早雲おばさんが可哀想何とちゃう?」
デッキを突き付ける茜に
思わず深い溜め息を吐いた
部活に来る度にバトルを
挑まれるのだから参ってしまう
中学の"あれ"をまだ根に持っているらしく
正直勘弁して欲しい
どちらかと言えば俺は被害者だ!
諦めが悪いのも問題だよな、と思いつつ
気だるげに言う
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「悪いけど、今日は顔だけ出して帰るんだよ」
空「えー…遥先輩帰っちゃうの!?
バトスピやんないのか〜」
判「でも来月は『全国高校生対抗3on3チャンピオンシップ』ですよ」
「……」
…『全国高校生対抗3on3チャンピオンシップ』
六月の半ばから夏休みにかけて行われる
高校生バトラーの全国大会
主に全国のバトスピ部に入る学生が過半数を締め
三人一組のチームで行い、優勝したチームは
『戦国チャンピオンシップ』の二回戦に参加する権利を得る
元々一回戦は3on3なので妥当と言えるだろう
大衆の前でのバトル
それは………
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俺が最も嫌うバトルだ
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「………出ねぇよ、そんな大会
どうせどいつもコイツも
『烈火幸村の息子だ』とか『神崎彼方の息子だから』だの
そんなクソみてぇな目でしか見ねぇんだから」
しまいには親の七光り
サラブレットだなんて言われる
誰も彼も『烈火遥』を見ていない
あの時告白してきた名前も誰なのかも知らない彼女も
きっとそんな感じなのだろう
出来る事ならもっと普通の家庭に生まれたかったといつも思う
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そう思っていると、ズモモモ……と
黒いオーラが漂ってきた
何事かと思い改めて見れば茜から
黒い怒りのオーラが出ており赤みがかった
桃色のツインテールがまるで触手の様に揺れ動いていた
(あ、ヤベ地雷踏んだ)
そうだ、全ての大会を仕切っているIBSAの現トップは
彼女が尊敬する人間の一人、天魔市
それを「そんな大会」と貶してしまったのだから
まぁ……
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茜「あんたって奴はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
怒るのは当然だった
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青山桃子(プロフ) - 黒さーん、お市の名字は天馬じゃなくて天魔だよー(^_^;) (2017年4月24日 17時) (レス) id: 9cd36ae493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年1月16日 17時