救世記＿battlespiritsrevival＿【異変の始まり】 (ページ31)

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受胎告知の熾天使ページ31

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目が覚めたのは一面真っ白な世界だった

上下左右、汚れる事さえも許されなさそうな
正体不明の空間にはたった一本だけ
氷で出来たであろう百合の花が咲いている

｢ここは……?｣

(確か俺は青い宝石を心臓に……)

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そうしたら心臓に宝石は入り込み
意識がブラックアウトしてしまった筈だ

いや、ブラックアウトしている場合じゃない
うとうと寝てる暇なんか無いのだから
こうしている間にも赤ずきんは零雄を殺すかもしれない

どうにかして目を覚めさせ様としたその時、
背後から

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??｢お前が我の適合者か｣

｢!｣

??｢少し興味を持って見てたが、助けず守る何てよく言う｣

女性の声が聞こえた

振り返ってみると、其所には腰まである長い金髪にアイスブルーの瞳
ダボダボとした服装は前に世界史の教科書で見た
『ヘントの祭壇画』のガブリエルの服装とソックリで
俺は思わず自然と女性の正体を口に出した

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｢ガブリ……エル…?｣

ミ｢如何にも。人間からは｢神の人｣｢神の力｣
　ジブリールとも呼ばれる天使……
　我が名は"ガブリエル(神の力)"のミーシャだ、烈火遥｣

水を司る受胎告知の天使

神のメッセンジャー

ヨハネの黙示録の際はラッパを鳴らしたと言われ

天使の中でも最上位、熾天使の力を持つ神の使い

ゲームなのでも題材として扱われる天使は
自己紹介を終えると、此方を指差す

だが、実際は俺ではなく
たった一本しかない氷で出来た百合の方を指差したらしい

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ミ｢その花を握りつぶすのだ
　そうすれば我はお前に力を貸そう

　ただし、もしお前が自分の仲間を見捨てようとしたなら
　その時はその命、貰い受ける｣

力を得る代わりの代償

ワントーン下がったその声に怒気が含まれるのが解る
きっと、最初に赤ずきんと遭遇した時の俺を見て気に入らなかったんだろう

何だか今日は脅されてばっかだな、何て思いつつ
俺は氷の百合を握り潰した

即決だった

その行動にミーシャは予想して無かったのか
目を見開いて驚いている

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｢…見捨てねぇよ、見捨ててなんかやるもんか
俺は守りに来たんだ

力を貸せよ天使、目の前の大事な人達を
守れるくらいの力を俺に貸せッッ!!｣

同時、空間に光が溢れ…

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