救世記＿battlespiritsrevival＿【異変の始まり】 (ページ24)

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少女ヘレルページ24

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ミディアムショートカットの金髪に
藤色の大きくて可愛らしい瞳

肩を大胆に出したパステル系紫のワンピースは高級感が漂い
頭にはアメシストの大きな宝石が着いたティアラを被り
何処かの異国のお姫様を連想させた

そんな学校と言う場違いな格好をした少女に
誰も"注目しない"

居ないのが当然と言う風に
普通に授業は進んでく
まるで俺にだけしか見えてない様な……

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??『声は出さない方が良いよ
　貴方だけにしか見えてないし、変人扱いされちゃうから

　私はねヘレルって言うんだ
　大丈夫、私は遥の味方だから痛い事はしない』

ヘレル、と名乗った少女はフフ、と笑うと
人差し指を自分のふっくらとした唇に押し当て
内緒ポーズを取る

藤色の瞳に、つい魅いってしまう

不思議な雰囲気が漂う彼女は
絶対に普通じゃないのにそんな事があまり気にならなかった

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ヘ『んー…ここじゃちゃんと話せないね
　こっち、来て?』

｢あ、おい!(ｶﾞﾀｯ!｣

先生｢!?ど、どうした烈火?｣

｢(ヤベ!)と、トイレ行ってきます!｣

ヘレルを追い掛けようと教師に
適当な理由をこじつけて教室を飛び出した

彼女は歩いてる筈なのに
もう上へ上がる階段を上ってる最中だ
少なからず、この教室は階段から遠い位置にあるのだが…

｢普通じゃねぇっ！彼奴絶命普通じゃねぇ！｣と
思いながら俺は走り、階段を駆け上がる

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(あれ…?そう言やこの上って……)

確かこの階は四階で＿＿

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｢屋上……?
いやでも今は鍵が掛かって＿＿｣

と言った瞬間

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＿＿カチャン、

鍵が開いた音がした

屋上へのドアで、パステル系紫の
ワンピースの端が揺れる

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｢は……?｣

何で、空いた？

この学校の鍵はカードタイプのキーであり
ピッキングも何も出来ない仕様になっている

上級のハッカーでもない限り
不正に開けようとすればそこから警察に連絡が行く筈で…

(ヘレルがやった……?)

どうやって？
頭に疑問が浮かぶ中、階段を上がりきり
俺は屋上へと出ていた

暦上夏の空がやけに目立ち
フワリと吹く風が頬を撫でる

そして少女は楽しそうに

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ヘ『ここなら話せるね
　屋上で男子と二人きり何てロマンチックだと思わない？』

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