【呪術廻戦】マガイモノの呪術師

91.鉄骨娘 ページ41

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「モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの」




「いや…あの、今 急いでるんで」




「何だコラ。逃げんなや。ハッキリ言えや」









女の圧に男の方が引き腰になってしまい、
逃げようとする。けれどそれを今度は女が止めた。









「……確実にあの子だね。制服一緒みたいだし」




「だよな。俺達今からアレに話しかけんの？
ちょっと恥ずかしいな」




「…チッ、オメェもだよ」









いつのまにどこで買ったのか。
虎杖は派手なサングラスに片手にクレープ、片手に
ポップコーンを握りしめ、完全に原宿を満喫していた。
そんな虎杖に伏黒は舌打ちをする。
恥ずかしい、という観念は分からないが
確実に話しかけづらいとAは思った。









「おーい、コッチコッチ」









最終的には五条が大声で呼び、
女はこちらにツンとした目を向けた。









　









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女が大荷物をコインロッカーにしまうと
バタンと音を立てて扉を閉める。
五条は彼女に自己紹介を促し、
ツンとした目を再び虎杖達へ女は向けた。









「釘崎野薔薇。喜べ男子、紅一点よ」









"ウザ"と虎杖は内心思う。









「俺 虎杖悠仁。仙台から！」




「伏黒恵」




「…白神A、です」









3人がそれぞれの表情で名前を言うと、順番に
釘崎と名乗った女は見定めるかのようにジッと見始めた









「(見るからにイモ臭い…
絶対幼少の頃ハナクソ食ってたタイプね。

名前だけって…私偉そうな男って無理。
きっと重油まみれのカモメに火をつけたりするんだわ。

…で、こっちが1人の女、ね…)」









虎杖、伏黒の順に釘崎の目に見えていた彼らの顔は
あからさまに歪んでいた。最後にAへ目をやり、
幸いにも彼女だけは歪んではいなかった。









「(見るからに無口って感じね。
今時ミステリアスタイプが流行ると思ってるのかしら。
駄目ね、性格がダメそう。無気力って感じ？
顔はまあ、整ってるんじゃない？私より次に)」









ある程度評価をし終えると釘崎はため息をつく。









「私ってつくづく環境に恵まれないのね」




「(人の顔見てため息ついてる)」




「これからどっか行くんですか？」




「え"っ」




「はいそこ、あからさまに嫌な顔しない。
どうしたの、A。今日は何だかノリが良くないね？」




「…別にいつもノリが良いつもりないですけど」









どこかに行くのかと伏黒が尋ね、
あからさまに嫌な顔をするAに五条は目を向ける。

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