65.正しい死 ページ15
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"ふーん"と相槌する虎杖はAから目は逸らさない。
逆にどこか嬉しそうでもある。
「…今度は俺が助けられちまったな。
ありがとうな、助かった」
以前、虎杖が助けたが今日は助けられた。
目を細めてお礼を言う虎杖は続けて
"野良じゃなかったんだな"と言う為、
Aの猫の鳴きで"ニャア"と鳴いてみせる。
「………なあ、虎杖。コイツと会った事あんのか？」
伏黒は眉を寄せながら虎杖に唐突に質問した。虎杖は遅れながらも反応し、応えようとした。その時_____
ﾀﾞｯ
素早くAが動いた。
そして、前足を伸ばすとそのまま伏黒の頬に突撃。
所謂、猫パンチというものを伏黒は今受けていた。
「……何だよ」
「…ニ"ャァッ！」
伏黒は猫の首根っこを掴み、
Aは強く鳴いて眉を寄せる。
明らかに聞いて欲しくない内容だったのか、
伏黒にも何が言いたいのか何となく分かった。
……だが、何故虎杖と実は会ったことがあるという
出来事を話したがらないのか分からない。
嫌そうにも見える。
「……はぁ…まあいい」
ため息をついては、心の中で 後で問いただそうと
伏黒は決めると、そのまま猫を床に下ろした。
今はそんな事よりも大事な事が残っている。
「つーかオマエ、呪いとか怖くないんだな」
「いや まあ 怖かったんだけどさ…
…知ってた？人ってマジで死ぬんだよ」
「は？」
突然と正論を述べた虎杖に呆れるように声を漏らす。
横抱きで抱えていた1人の未だ気絶している女を見て、
真剣な目をしていた。
そんな虎杖をAは静かに見上げている。
「だったら、せめて自分が知ってる人くらいは
正しく死んで欲しいって思うんだ。
まあ、自分でもよく分からん」
「…いや」
正しい死というのは一体何なのか。
それは、考えさせられるような言葉だった。
以前もAはそう思ったが、
彼の言葉はどうも考えさせられる。
それはきっと考え方の違いなのだろうが。
「(…私の両親は、正しい死…だったんだろうか)」
死ぬ場面を見てはいないから分からない。呪術師として
死んでいった2人は果たしてどうだったのか。
一瞬ではあったが、ふとそんなことをAは考えた。
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます！嬉しすぎました！これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (
レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ！修正ありがとうございます！とっても好きなのでこれからも頑張ってください！ (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2022年12月31日 20時
