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63.飛び込んできた男 ページ13






「ちゅーる ちゅーる ちゅる」




「チッ…邪魔だ」









_____玉犬。




伏黒は手を重ねると式神を召喚させた。

影から白と黒の犬が2匹現れる。









「喰っていいぞ」









呪霊を睨み、伏黒の言葉に式神達が向かって行く。









「恵、私も行くから」









それだけ言葉を残し、
Aは再び猫の姿になって白い体を動かした。









 



















 









犬2匹と猫1匹と男が1人。
祓いながら走っていると、着々とその先に
呪いの数が増えている事に気付く。

そして、曲がり角を曲がった先に見つけた。
大きな呪いに捕まる人間2人を_____

捕まっている2人は気絶しているようで、
その呪いに段々と取り込まれていっている。

呪いは呪物ごと取り込む気なのか。









「クソッ」




「(この距離じゃ私の帯でも届かない!)」




「「(間に合わねえ!!/間に合わない!!)」」









それでも諦めない2人はひたすらに足を動かす。

だが、次の瞬間_____









 




カシャアァァァン









 




何が起きたのか、一瞬 体が止まりかける。


窓ガラスの割れる音が鳴り響き、そこから
1人の男が流れるように呪いへ足蹴りをかましていた。









「虎杖!?」









それは校門前で別れたはずの彼。ここは4階。
どこから窓ガラスを割って入ってくる奴がいるのかと
流石の伏黒も驚いた。


虎杖は呪いを蹴りながら、
取り込まれかけていた2人をそれぞれ手で掴んで
呪いから離れた。

バランスを崩しかけた彼を見て、
Aは首元の帯を動かすと虎杖達を掴み、
そのまま床へと下ろす。









「い いまぁ なんじぃい」




「これが呪い…思ってたのと違うな」









ふわりと衝撃なく着地できたのは
自分へ伸びてきた真っ白い帯のようなもの。
何が起きたのか考えるよりも虎杖の目には
やはり呪いが映った。

彼が想像していたのは幽霊…
というか、お化けのようなフォルムをしたもの。


その隙に伏黒は呪いへ迫り、Aもまた
帯を靡かせると、2人は同時に呪いを吹っ飛ばした。
バチュッと嫌な音を響かせて、
倒れた呪霊へ犬2匹が向かって行く。
伏黒は息を吐き、Aもまたホッとする。









「なんで来たと言いたい所だが良くやった」




「なんで偉そうなの」









虎杖の方へと歩いて行く伏黒の背中を
Aは猫の姿のまま静かに見つめていた。

64.式神→←62.無茶苦茶な気配



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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時

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