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七海は五条の笑みに、Aに思わず同情した。




Aはその話を聞いていて、

なんとも言えない気持ちになり、苦しくなった。




……嬉しかったのだ。









五条「それで?吉野って子の家にあった

指について悠仁に_____」




七海「言ってません

彼の場合 不要な責任を感じるでしょう」




五条「オマエに任せて良かったよ」









 









 









 









五条「一度ね、

オマエに預けてみたい子がいるんだよ」




七海「伏黒君はないでしょう?」




五条「虎杖悠仁。知ってるだろ」









七海と虎杖の2人が任務に行く数日前、

五条は七海にそんな話を持ちかけていた。









五条「悠仁はさ、真っすぐな子なんだよね。

覚悟も度胸もある。戦いに必要な思い切りも。

それでも、真っすぐすぎるところはある。

そういう子は 一度でも心折れた時が心配なんだ」




七海「それを私に話して、どうしろと?」




五条「言ったろ?僕は多忙でね。

精神的な成長のケアまで手が回るとは言えない。

一度 オマエに預ける機会があると助かるよ」




七海「私がその頼みを聞くとでも?」




五条「だから頼んでるんだよ。

呪術師にしろ、宿儺の器にしろ……

1人の若人の、健やかな成長を願う大人として


人の痛みが分かる大人に預けたいからね。

オマエみたいに」









 









 









 









乗り気ではなかった七海だが、

結局は 虎杖の面倒を引き受けたのだった。









五条「___で、指は?」




七海「ちゃんと提出しましたよ

アナタに渡すと虎杖君に食べさせるでしょ」




五条「チッ」









 









虎杖「おー!A!!こんな所で何してんだ?」




貴方「!!?ゆ、悠仁!?」









突然と声をかけられ、

Aはピクリと肩を跳ねあげる。









虎杖「なんで部屋に入らないんだ?」




貴方「え」




虎杖「ほら!!入れよ!!五条先生いるんだぜ!!」




貴方「ちょ、待って…悠仁______」




虎杖「先生ー!!あ、ナナミンもいる」









虎杖の声に振り返る五条と七海。




そこにはAがいて、五条は

虎杖の手に目線を動かした。

・→←86.五条と七海



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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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